人間の心と体を整え、乗れば乗るほど健康になるクルマ、また社会によい作用をもたらすクルマを作りたい……そんな思いから生まれたコンセプトカーが「RiN」。そのパワーソースとして開発プロジェクトチームが選択したのは、1.5リットルガソリンエンジンとふたつの電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムだ。
「人、社会といい関係を目指すRiNにはどのようなパワートレインがふさわしいか検証した結果、現時点ではハイブリッドがもっともふさわしいと考えました。詳細の仕様は非公表ですが、現在市販されているハイブリッドよりさらに進化したものを想定しています」（BR企業価値開発室主幹・谷口覚氏）
エンジンと電気モーターを併用するハイブリッドシステムの一番の目的はエネルギー効率の最大化だが、活用法はそれだけではない。静かな夜の市街地を走るときには、バッテリーに蓄えた電気を使い、電気モーターのみで走行することができる。また、自然の中を走る際、道端に咲く花や小動物のそばを通るときにも、エンジンを停止させたまま走ることができる。 |
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こうした人、社会、自然など他者に対する“いたわりの心”の醸成こそ、RiNのプロジェクトチームがもっとも大切にしてきたこと。エネルギー補給などのストレスをいっさい強られることなく、必要なときに電気モーターのみで走行できるハイブリッドシステムの採用は、RiNの理想に照らし合わせれば、必然だったのである。 |
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