THS ニッポンの自動車ジャーナリストが語るトヨタハイブリッドカーへの想い
showcars 初代プリウス
クルマ史に燦然と輝く記念碑 < TOP  1 2 3 4 5 6 7 8 9  NEXT >
Fine-X2005年の第39回東京モーターショーで出品された「Fine-X」は、03年に出品されたFine-Nに続く燃料電池車の進化と見ることができる。Fine-Xは、Fuel cell INovative Emotion-eXperimentを意味し、燃料電池車の革新的感動の実験と訳すことができる。

トヨタはここに、クルマ進化の新しいビジョンを提示し、これをZeronize & Maximizeと呼んだ。これは、クルマを取り巻く負の要素を最小限にとどめ、人々がクルマに望むことの最大化を目指す哲学だ。

車体の大きさは「イスト」並みとし、室内空間はカムリクラスとする革新的パッケージングをFine-Xは持つ。

トヨタ製燃料電池によって発電された電力を使い、4輪それぞれに配備されたインホイールモーターによって走行。新構造の燃料電池は、新合金触媒を採用することにより、貴金属使用量を画期的に低減している。内製の水素タンクは70MPaに容量を拡大した。これらユニットは、床下に搭載される。

4輪は、インホイールモーターによる独立駆動と、大舵角ステアリング機構をそれぞれ持つことにより、前後軸回転モード/方向転換モード/その場回転モードが可能で、駐車や方向転換などにおいて従来にないクルマの転回を可能にした。

ほかに、内装では植物繊維を使った素材を、ドアトリム、天井、シートネット、カーペットなどへ用いている。
 
TOP BACK NEXT