日本/北米/欧州 世界三極 『プリウス』オーナーインタビュー 日本オーナー 杉元和彦さん へ ロサンゼルスオーナー アダム・ブレイアリーさん へ ロンドンオーナー ヨアヒム・ショットさん へ
初代プリウス × 藤原尚伸さん < TOP  1 2 3 4  NEXT >
「『プリウス』を買ったのは99年。それまではクルマが必需品ではない環境だったこともあって、それほど欲しいとは思っていませんでした。プリウスが登場したとき、電気自動車のエッセンスを先取りするクルマという先進性にひかれて、ぜひ買ってみたいと思ったんです」

初代プリウス(NH10型)のオーナー、藤原尚伸さん。新車で購入したプリウスの走行距離は6月時点で約9万8000kmと、あと少しで10万kmというところまで走り込んでいる。

大手PCメーカー向けのカスタマイズBIOSプログラマーを仕事とする藤原さんにとって、プリウスは「乗れば乗るほど味のあるクルマ」だという。

「燃費のよさを期待して購入したのですが、購入直後は思ったほど燃費が伸びなかったんです。市街地だとリッター16kmくらい。そこでインターネットなどでどう運転したら燃費がよくなるかという情報を集めるなど、いろいろと工夫をしてみたところ、よいときではリッター23kmくらいになりました」

藤原さんの実用平均燃費は約20km。発売直後の第1世代ハイブリッドモデルとしては、相当にいい数字だ。

プリウスは電気モーターとエンジンのエネルギー管理をコンピュータ制御で行ない、燃費を向上させている。コンピュータの回路を動かす基礎部分であるファームウェアの設計を手がけている藤原さんにとって、運転を通してその制御のやり方が伝わってくるのも、ドライビングプレジャーだという。

「いろいろな場面で、ああ、プリウスが一生懸命制御を頑張ってるんだなと感じられる。そこがまた楽しいところです」

主な用途は行楽や帰省のロングドライブ。「北関東や信州などにぶらりと出かけて、道の駅などで地場の産品を買ったりするのが好きなんですよ。乗り心地も柔らかで、ゆったりしていていい。とりあえず10年、10万km超えが目標でしたが、今後も15万、20万kmと乗っていきたいですね」

現在開発中といわれる3代目のプリウスがちょっと気になるという藤原さんだが、初代プリウスとの付き合いは当分のあいだ続いていきそうだ。
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藤原尚伸 ふじわら なおのぶ
高専で電気工学を学ぶ。大手家電メーカーで組み込みソフト開発を手がけたのち、PC向けBIOSカスタマイズベンダーに移籍し現在に至る。趣味はドライブとプログラミング。フリー/シェアウェアソフトのダウンロードサイト、VECTORにも自ら設計したソフトをアップロードしている
藤原さんのプリウスe燃費(実用燃費)データ
e燃費(実用燃費)データ
初代プリウスのe燃費平均は16.9km/L。対して藤原さんの平均データは、20.5km/Lと平均値を大幅に上回る。この数値は2代目プリウスの平均値よりも高く、藤原さんはTHSシステムの特性にあった走り方を実績していることがグラフから読みとれる
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ワンオーナーで99000kmにも迫る走行実績を刻み続けている
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8年経過した現在でも、好調のコンディション。20km/Lを越える燃費をマークするときも
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プリウスが自ら行なう走行状況に応じた燃費制御を感じるところが、ある種のドライビングプレジャーと感じる藤原さん