インターナビの魅力である渋滞関連サービスは、ゼスト向けの普及モデルでもフル装備。とくに都市部では、フローティングカーシステムの渋滞情報に重宝する |
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もちろん、ほかの通信サービスもすべて用意されている。例えば「インターナビウェザー」では周辺や目的地の詳細な天気情報がわかる |
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市販カーナビではオプション機器が必要なBluetooth携帯電話との接続も、インターナビなら標準装備。通信サービスの利用はもちろん、ハンズフリー通話の面でも利用メリットは大きい |
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インターナビの装着車では、ステアリングの横にハンズフリー通話などの操作ボタンが付く。普及価格帯モデルでも、カーナビ機能、サービスともに手抜かりない |
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軽自動車で「インターナビ」が使える時代になった。Hondaは以前から、インターナビに限らず、ハイテク装備の低価格化と普及に力を入れてきた。先進機能を一部の高級車のみにとどめず、多くのユーザーに広げることに熱心なメーカーなのだ。 |
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そして今回、試乗したゼストに搭載されているインターナビは、大容量30GB HDDを搭載し、Bluetoothによるワイヤレス接続、音楽リッピング機能やDVD再生機能が用意されている。しかも500万円オーバーの高級車『レジェンド』と同様のサービスが受けられる。もちろん、インターナビの魅力である渋滞関連サービスもフル装備だ。 |
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インターナビのキモである渋滞関連サービスは、着実に使いやすく、情報量が充実している。とくにインターナビユーザー同士が渋滞情報を共有する「インターナビ・フローティングカーシステム」は、ユーザーの増加とともに、ますます充実したサービスになっている。試乗をした渋谷区周辺ではフローティング情報による渋滞情報も多く表示され、予想外の渋滞に巻き込まれるといった事態を回避してくれた。渋滞情報の多さと渋滞予測をはじめとする回避機能の優秀さは、インターナビユーザーが得られる特権であり、それが軽自動車クラスでも体験できることは、じつはスゴいことである。 |
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都内など市街地を走ってうれしいのが、インターナビの駐車場検索サービス「駐車場セレクト」だ。このサービスでは全国約10,000ヶ所の登録駐車場のうち、約6,600ヶ所で駐車場の「満車・空車」情報がわかる。周知のとおり、今年6月1日から改正道路交通法の駐車禁止取り締まり強化が施行されて、都市部を中心にコインパーキングの混雑が目立ち始めている。駐車場セレクトの満車・空車情報は以前から存在したのだが、ここにきてその重要度が増した。都市部や都市近郊でクルマを乗る人には、駐車場の満車・空車検索機能は見逃せないサービスだ。 |
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また細かい部分であるが、Bluetoothハンズフリーフォンの機能が標準装備※1なのもインターナビの魅力である。最近はNTTドコモの人気モデルであるP902i/iSが搭載するなど、日本でもBluetooth対応携帯電話が増えてきた。インターナビなら標準機能として、Bluetooth接続による通話と通信サービスが利用できる。 |
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インターナビは通信サービスを駆使して、極めてハイエンドなナビゲーションサービスを提供している。いっぽうで、それを多くのユーザーが買いやすいように、“クラスレス”で展開してくる。しかも、インターナビのサービスやカーナビの単体機能は、高級車向けと比べても、ほとんど遜色ないものだ。購入後のアップグレードについても、インターナビはこれまでしっかりと行なってきた。 |
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最先端の技術やサービスを、「みんなのもの」として広げるとするHondaの思想。それにいつも触れられることが、インターナビを選ぶ最大のメリットといえるだろう。 |
(神尾寿) |
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