分岐点での案内方法は各社工夫を凝らしていて、分岐点となる交差点の様子をデフォルメした地図によって進行方向を案内するものが多い。もちろん、案内図画像には交差点名や周囲のランドマークも表示されているので役に立つのだが、建物が込み入っている都市部となると、状況はかなり異なってくる。案内図に表示された目印となるランドマークが見つけられない場合が出てくるのだ。もしランドマークが見つけられなければ、その交差点で曲がっていいのかどうか迷ってしまう。これではカーナビゲーションとして意味が無い。
そこで、本機が採用した『リアル3D交差点拡大図』の出番となる。これは、実際の交差点風景そのままを3Dグラフィックス化し、レーン情報までも正確に反映させて交差点通過時に表示する機能だ。似たような機能で、首都高速のような都市高速入口を3Dグラフィックスで案内する機能があるが、『リアル3D交差点拡大図』は、その一般道版と考えればわかりやすい。今回の試乗で、その表示を実際の風景と見比べてみたが、画面に映し出された風景は、建物の色や看板までも反映させているほどリアルなものだった。
これなら、ランドマークとして特に案内表示されていなくても、迷うことは無いだろう。表示エリアが東京23区内に限られているのが残念だが、実際に使用してみたところ、主要交差点であればかなりの割合で表示されていた。
また、分岐点案内が表示される前では『リアル方面案内看板表示』で進行方向を示してくれるので、実際の看板が表示される前に交差点での進行方向が確認できる。
一般的な交差点拡大図はデフォルメも適切で、ランドマーク表示や交差点名案内とも相まって、わかりやすさではかなり高いポイントを与えられる。
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