カーナビにとって、目的地の検索能力も評価の上で大きなポイントになる。いくらカーナビの性能が優秀であっても、肝心の目的地が探し出せなければ、カーナビとして能力を発揮することはできない。そこで、本機に採用された『部分一致検索』とキーワードの『まかせてサーチ』に注目してみたい。
名称をそのまま入力して探し出す50音検索機能が多くの機種で採用されているが、この入力方法一つで使い勝手は大きく異なる。たとえば「東京ドーム」を目的地として探す場合、“ドーム”はわかっていても頭の部分が思い出せないこともあるが、その場合、わかっている“ドーム”だけを入力してもそれを含んだ名称のリストが表示されるというのが「部分一致検索(まかせてサーチ)」だ。
この対極に位置するのが「前方一致検索」で、この場合は入力された名称の頭からのリストが表示されるため、名称のはじめを正確に知らないと探し出せない。つまり、本機で採用した「部分一致検索(まかせてサーチ)」は効率の良い目的地探しに大きな役割を果たすこととなっているのだ。
そして、本機の検索機能ではもう一つ大きな魅力が備わった。それがキーワードの「“AND”検索」機能である『まかせてサーチ』だ。例えば「横浜国際総合競技場」を検索する際に、「国際」を入力せずに「横浜総合競技場」としたり、「横浜総合国際競技場」などとワードの順番が違うと、今までの検索システムでは検索できなかった。本機の『まかせてサーチ』なら“「よこはま」AND「きょうぎじょう」”というように部分情報を入力するだけで対象候補を表示。候補が多い場合は、さらにエリアやジャンルで絞り込んだり、近い順に並べ替えたりして効率よく対象地を絞り込めるのだ。
目的地がいかにスムーズに探せるかはカーナビの生命線の一つだが、『まかせてサーチ』の使いやすさは出色と言っていいだろう。
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