タッチパネル機能を採用しているカーナビゲーションは珍しくなくなってきた。しかし一体型となると、重量や機構上の問題などもあって、この機能を搭載するモデルは今まで登場していなかった。そんな中登場したのが、このアルパイン・NVE-HD01である。
モニターサイズは一体型としては最大クラスとなる7型ワイドを採用した。これはアイコンも大きく表示できるため、タッチしやすく高い操作性を実現した。
タッチパネルは、その反応の良さにまず驚く。タッチパネルの方式は押した圧力を検出して反応する“感圧式”を採用しているが、軽く触れるだけで気持ちよく動作するのだ。また、タッチパネルでは画面がフラットなために押し間違えやすいのだが、前述のように各アイコンを大型化することで、間違いを減らす工夫もされている。
タッチパネル方式をカーナビゲーションに搭載したのは、アルパインにとって初めての製品となるが、かなり練り込まれた仕上がりを見せていると言っていいだろう。特に、操作をする最初のアクションが、画面左下の「START」キーを押すことですべて始まるようになっており、わかりやすい。
また、使用状況や各機能の利用頻度を自動学習し、的確なメニューアイコンを優先して表示するようになる『おすすめメニュー』も使いやすい。目的地検索に使うカテゴリーは、使う人によってその頻度が異なるものだが、使用頻度の高いカテゴリーを最初に見えるメニューとして表示するように、メニューを自動的に切り替えるのだ。表示が変わる時は、画面上にそれを知らせるメッセージが出るのも親切だ。
イージー操作ができるタッチパネル機能と、利用頻度を学習してメニュー内容を切り替える『おすすめメニュー』の組み合わせが、ユーザーが意識することなくシンプルに感じる使いやすさを生み出している。
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