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フォーマットによる容量の制限があるDVDと、事実上、容量制限のないHDDでどちらがよいかは自明の理。しかし、使い勝手がよいかどうかとなると、DVDも決して捨てたものではない。
たとえば、DVDはデータの更新がディスクを交換するだけですべてがすんでしまうが、HDDはデータ更新にサービスセンターに預ける必要があるなど何かと手間がかかる。最近機種でこそ、“書き換えマシン”なるもので簡単にデータの更新できる環境が整いつつあるが、更新のための方法が統一されていないのが現状での課題として残る。
ただ、HDDはアクセススピードの速さという点ではDVDでは絶対に得られないメリットがある。純正ナビではまだDVDが主流だが、市販ナビではHDDナビへの人気が高い。今年はHDDモデルで魅力的な機種が数多く登場したことから、HDDナビへの人気はさらに高まることだろう。
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家庭でDVDレコーダーが普及するにともなって、クルマでもDVDビデオを楽しみたいというユーザーが増えている。この状況のもと、映像が表示できるモニターを備えるカーナビにDVDビデオを映し出す能力を求めるのは自然な流れでもある。
今やほとんどのカーナビがDVDビデオを再生できる機能を備えており、逆にいえばこの機能がなければセールス上、大きなマイナスになっているのは間違いない。
いっぽうでHDDナビの多彩なAV展開にも注目したい。なかでも人気の筆頭は再生中のCDをHDD内に録音する機能。録音するスピードも4倍速化が進むなど、CDを持ち込まなくても音楽が再生できるチェンジャー的な使い方ができることがその人気の要因だ。
また、CDのタイトルが自動的に付くCDDBを利用するのは今やこの機能を搭載するうえでの常識となっており、このデータの更新についても各社とも熱心で、FM多重を利用する方法が開発されたりもしている
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今年になってHDDナビが新たに歩み出したひとつの方向、それがPCとのリンクである。最近になってPC上でTVや音楽データを保存するシーンが増えているが、このデータをHDDナビに転送して楽しもうというAV的な発想が基本にある。
転送にはUSBあるいはメモリーカードを使うことが多いが、一部のHDDナビでは専用ソフトを通じてダウンロードを行なう。この場合はHDDナビ本体をひとつのドライブとして認識することとなり、データをドラッグするだけで簡単に転送が終了する。
これらの機能の搭載で見えてくるのは、PCを通じた地図データの更新と、映像や音楽の直接配信サービスである。地図データの更新については、地図データを一時的にPC上に預けておいて必要なエリアだけを転送して使うといった機能を備えるパターンも登場。
通信カードによるブロードバンド化が進めば直接配信も夢ではなくなる。こうしたPCとのリンクはますます増えていくだろう。
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