

都市高速を走行中で表示されるこのトンネルのリアルな表示は、カーナビとしてエンタテイメントを具現化したもの。地図との同時表示もわかりやすい



目的地を探せなければカーナビとして役立たないが、複数のキーワードを用いて目的地を効率よく絞り込んで表示できるものとした



5.1ch並みのサラウンド効果が期待できる設定を4スピーカーでも体験できる「ワンダーシアターDSP」を搭載。細かな設定も可能だ
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DVDビデオの再生をはじめとする多彩なAV機能との融合。これが新しいパナソニックの最上級モデル「Fクラス」の最大のポイントだ。5.1chにも対応する多彩な機能は車内での楽しみを大きく広げてくれるし、ユーザーが行ないたいと思う、さまざまなアプローチにもすべて対応してくれる。家族や友人たちと、出掛ける仲間が違ってもフレキシブルに対応できる。そんな魅力を新たに搭載したのである。カーナビとしての機能も優れた部分は数多い。
試乗ではまだ試作段階ということでやや不安定な部分があったが、その高い測位精度の実力を確認することは容易だった。ルート案内中の高速道路から一般道へ敢えて下りてみても、その動きを確実に捉えて一般道を経由するルートでの案内を開始。立体駐車場内をグルグルと回っても周囲の道路へマッチングすることなく、ほぼ正確に自車位置を表示。このため、つねに現在位置が正しいという当たり前ではあるが、難しい作業を難なくこなしてしまっているのだ。
地図の表示は相変わらず美しい。とくに今回はコントラストがこれまで以上に高められたようで、微妙な色の変化を鮮明に表現するし、街並みの描き方も無理なく描き切っているという印象を受ける。ハイウェイ・スーパーライブビューでのリアル感はもちろん、遊園地の観覧車までが回転するドライビングバーチャルシティマップには驚きすら感じさせる。また、目的地の検索機能もその実力を高めることとなり、たとえば名称のどの部分を入力しても、それを含む一覧を表示できるようになった。
「AND」を使った複数のキーワードによる検索も可能だ。目的地を効率よく探し出すにはうれしい機能の追加といえるだろう。AV機能の充実は、ある意味で車内エンタテイメントの流れに沿ったように見える。しかし、本機はカーナビの案内にまで多彩なエンタテイメント性を実現したのである。
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