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製品アウトライン
もともとスペース制約の多い車内において、複数の機能を楽しむには凝縮したカタチが求められていたのは確かなこと。そんな中、限られたスペースを使ってカーナビをはじめ、オーディオやビジュアルなどのカーAVを楽しむニーズに応えようといち早く1997年に『AVN』という独自のシステムを世に送り出したのがイクリプスだ。以来、各社から同様の機種が登場するも、独自のスタイルを他社に先駆けて提案することで「AVNのイクリプス」として確固たる地位を築き上げてきた。 　 　 この夏商戦向けに登場したモデルもそうした背景のもと、世界初の｢TV/GPS一体型フィルムアンテナ｣を同梱するなど、他メーカーにはない多彩な機能を備えた数多くの機種をラインナップしている。なかでも注目したいのがこの『AVN8804HD』である。

ディスプレイ部には6.5型ワイドVGAモニターを採用し、自慢のイコノス衛星画像を鮮明に見せてくれているのだ。AVN9903HD譲りのツインHDDも採用して、4倍速の高速録音を実現。5.1chデコーダーを内蔵するなど、まさにエンタテイメントな『AVN』である。
IKONOS衛星画像とナビがリンクする｢サテライトショット｣が進化


衛星画像でナビゲーションという画期的な組み合わせも健在だ。当然対象エリアも広がり地図機能も強化されている 		　 6.5型ワイドVGAによる高精細な表示は自慢のIKONOS衛星画像による「サテライトショット」にも大きな進化をもたらした。

上位機種の『AVN9903HD』に比べてひと回りサイズが小さいものの、これまでの推奨ルートや主要施設名の表示だけでなく、主要幹線道路の道塗りを行うことでより地図としての見やすさを実現したのだ。しかもイコノス衛星画像の対象都市は'03モデルの27エリア61都市から、49エリア84都市に拡大。これによって、リアルな地図表示に遭遇するチャンスが一段と高まったのである。
「FM de TITLE」に対応


画面ではわかりにくいが、タイトル情報もFM多重放送によっていつでも最新情報が得られる。HDD録音には必須の機能といってよいだろう 		　 再生中のCDを録音する機能は、HDDナビにとって今や当たり前の機能になりつつある。しかし、HDDに音楽を記録するということは、その曲数も膨大になるわけで、タイトルなどの楽曲データによる管理はとても重要になってくる。ここで課題となるのが新譜への対応である。

本機ではそのためにFM多重放送利用の楽曲データベース（CDDB）「FM de Title」を開発。週ごとに50タイトル前後の情報がダウンロードできるものとしているのだ。利用料はもちろんいっさい掛からず、自動的に行なわれるのもいい。
ナビ／音楽それぞれに専用の20GB・HDDを搭載


データ管理画面。録音曲数やプレイリストなどのHDDの使用状況がわかる。HDDを2台にわけることでシステムの信頼性も上がり、柔軟なオペレーションも可能となる 		　 上位機種『AVN9903HD』譲りの、ナビ／音楽それぞれに専用の20GB・HDDを搭載。これによって、それぞれに膨大な情報を一気に引き受けて管理することが可能となっているのだ。

ナビ用としてはたとえば、今後増えていくと思われるIKONOSの収録エリアにも余裕で対応し、音楽用としては最大3000曲が収録可能になるという。また、HDDは独立して動作するため、ナビ用HDDが地図データ更新中であってもオーディオ機器として楽しむことができる。これもツインHDD化の魅力なのだ。
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