HDDに録音した音楽は気分に合わせたフィーリングで再生することが可能。音楽の調子を自動的に判断して音楽再生でのエージェント化が図られているのだ
東京23区や政令指定都市の主要幹線道路では、高さデータに実際に撮影して得たテクスチャーを貼り込んで街並みをリアルに再現。この表示を走行しながら間近で見られるのだ
新開発のユニバーサルパッドを採用した新しい操作系を持つリモコンを付属。ボタンの配置も見直され、一段と使いやすさは増している
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今回のHDD［サイバーナビ］は見るからにオーディオ的なスタイルを備えているが、それは単にカーナビとして利用するのではなく、カーエンタテイメントの中枢を司るという大きな意思表示の現れでもある。その筆頭がさらに進化したカーAV機能だ。
今回のHDD［サイバーナビ］は、オーディオとしてもAVとしてもよりハイレベルな機能を持たせることを目指している。たとえば「オート・インテグラル・サウンドシステム」の搭載。これは車種ごとに異なる音場をマイクを通して計測し、その最適値を設定しようというもの。マイクで実測するわけだから、車種はもちろん組み合わせるスピーカーの位置も選ばない。この手法はすでにカーオーディオでも高い評価を得ており、最近ではホームオーディオでも積極的に採り入れられている。新しいHDD［サイバーナビ］の姿はこんなところに表れているといっていいだろう。
新しいHDD［サイバーナビ］は、カーナビとしての実力も大幅に高められた。地図の表現をこれまでになく大きく変更し、見せかたもよりしっとりとした雰囲気になった。今まではどちらかといえば明るくメリハリがある表現だったが、誰もが見やすく視認性を高められる色調へと変わったのだ。とくに街の風景を描くソリッドシティマップでは、色調が自然で視線の中にスッと入り込んでくるようなところがある。地図の動きもより緻密になったことで、今までのようなカクカクとした動きはほとんど感じられなくなった。また、分岐点での拡大図も一段とデフォルメされたデザインとなって、一目で状況が判断できるようになっているのも見逃せない。
ドライブプランナーは渋滞予測を加えることで実用性はかなり高められたといっていいだろう。まだ試作段階でのレベルでしか試乗できていないので、最終的な判断はできなかったが、表示されるタイムバーを移動することで渋滞の変化が事前に確認できたりもするのはかつてない発想。もちろん、あくまで予測であって確実なものではないが、これをドライブプランナーの中に組み入れたあたりは脱帽ものだ。カーエンタテイメントをカーナビとカーAVの両面で実現した新しいHDD［サイバーナビ］に期待したい。
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