

目的地を探すジャンル別検索では、各項目に表示されるアイコンが一目で区別できるようなデザインが施されている



CDのリッピングにも対応し、録音するメディアはHDDとメモリースティック(MS)の二通りに指定できる



東京・埼玉・千葉・大阪・名古屋の主要交差点に近づくと、リアルな3D表示によって分岐ポイントを正確に案内する
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2004年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されたCESにおいて「BEST OF WINTER CESWINNERS」に輝いたインダッシュAVヘッドユニット・IVA-D300Jをシステムコアとしたコンポーネント・カーナビシステムだ。1DIN+1DINとなっているために取り付けの自由度が高く、将来のナビユニットの拡張性にも期待を持てる。
最大のポイントは何といってもパルスタッチコントロール機能だろう。コマンド入力時にアイコンにタッチすると、画面が震えて入力が完了したことを指先に伝える。今までならアラームで対応していたが、この対応によってより確実な入力を可能としたのだ。この入力はDVDビデオ再生時にも可能となっており、しかも画面上に表示されるDVDビデオのメニュー上で直接コントロールすることができる※。今までなら十字キーなどが表示されるなどして指定していたが、本機ではタッチパネルらしくそのままダイレクトに入力することができるのだ。
画質面での出来も素晴らしく、映像に力強さがあって外光が入りにくい車内においてはきわめて鮮明に映像を映し出す。VISUAL EQを使えば、視聴シーンやソースに応じてきめ細かな表示にも対応するなど、この画質を見ているとようやくカーAVも画質にこだわるモニターが登場したという実感だ。いっぽう、カーナビについては、すべてにおいて使いやすさが最優先されている。アイコン自体も大きめで、タッチパネルで使うにも誰もが簡単に操作できる。しかも使う頻度によってメインメニューに表示される項目が変化するというあたりは、まさにユーザーフレンドリーな対応といえるだろう。
ルート探索にかかる時間で決してHDDナビとしては速いほうではないが、一覧表示やデモ走行などにも対応するなど探索結果を確認するのも簡単。ルート案内中も「リアル3D交差点拡大図データ」を可能にするなど、その案内はとてもわかりやすい。カーナビはできるだけ簡単に、どちらかといえばAVを重視したいユーザーに最適なチョイスとなるだろう。
※座標データの入っていないDVDビデオソフトではコントロール不可となる
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