

通常のドライブなら、お出かけ、渋滞、周辺、お帰りの4つのボタンで事足りる、わかりやすくて使いやすい操作系。Doモニターのタッチパネルは反応も良好



DoリモコンはHDD[サイバーナビ]同様、ユニバーサルパッドを採用。2DIN一体のAVナビだから音量調整やナビ→AV切り替えのボタンも装備する



DVD[楽ナビ]では初めての2DIN一体型。従来のDVD[楽ナビ]に比べイメージカラーのオレンジ色が薄くなり高級感を高めた感じだ
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世の中には、簡単操作を謳うナビがいくつもある。しかし、カロッツェリアDVD[楽ナビ]を、それらと一緒に考えてはいけない。カーナビとしての優れた基本性能と、高度な機能を持ちつつも、その操作を難しく思わせず直感的に使いこなせる簡単さ。それがDVD[楽ナビ]の人気の本質といえよう。
それは、AVIC-DRZ90に新たに搭載したジャンルワード検索を見てもわかる。これは入力した言葉に関連するジャンルをリストアップし、そこから目指す施設を探すことができるという便利機能。たとえば「休憩したい」と思ったら、とりあえず「きゅうけい」とインプットしてみる。すると、宿泊施設やサウナ・健康ランド、道の駅、高速施設といった、休憩に関連する施設ジャンルがリストアップされるというわけ。そこから、行きたい施設を絞り込んでいけるわけだ。
従来のカーナビのジャンル検索は、いくらジャンル数が多くても、目当ての施設にたどりつくのに時間がかかる、もしくは見つからないケースが多かった。というのも、たとえば公園がプレイスポットなのか公共施設なのかという具合に、目指す施設がどの大分類に含まれているかわからないことが多いから。ジャンルワード検索は、そんな悩みを解決してくれる画期的な機能といえる。
もうひとつの画期的な機能が、マップクリップ。バーコードリーダー機能付き携帯電話をお持ちなら、カーナビに表示した地図を携帯電話で見ることができる。これは、駐車場でクルマを降りて、目的地まで歩くときなどに便利さを実感できる。
2DIN一体AVナビだから、AV機能も重要視される部分。AVIC-DRZ90は、ここでも他のDVDナビにはない能力を身につけた。それがメモリーCDという機能。CDの音楽データを内蔵メモリーに記録しておくことで、カーナビ中に音楽を楽しむことができるようになったのだ。CDの音楽をメモリーするには、まず地図を記録するメモリーナビが完了して地図DVDを抜き、CDを差し込むという作業がいる。CDを再生すればすぐにリッピングが始まるHDDナビよりは手間がかかるが、カーナビしながらDVDビデオを見たり圧縮音楽を聴いたりと、できることはHDDナビと同じである。タイムアライメントやデジタルイコライザーなど、音質&音場補正機能も充実。AVナビとしては音がいいのも、カロッツェリアらしい。
そしてカーナビの基本である自車位置精度の高さ。これはカロッツェリアのカーナビ全般にいえることだが、他メーカーのカーナビの一歩も二歩も先に進んでいる。自車位置を正確に示すというのは当たり前のようだが、高速と一般道が上下に並行する道とか、GPS電波が受けられない地下などの過酷な条件下で、当たり前にズレを生じるカーナビも多いのが実情。その点、カロッツェリアのカーナビなら、ほとんどずれることがないという安心感がある。
そんな基本性能に支えられてこその多彩な機能と、それを直感的に使いこなせる簡単さ。そしてAV能力の高さ。AVIC-DRZ90も、高い支持を集めることうけあいだ。(石田功)
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