 |
サービスと採用車種拡充で「カーテレ」トップに踊り出るか |
 |
2003年10月にWiLL CYPHAによってスタートを切ったのが、トヨタの情報ネットワークサービス『G-BOOK』だ。そして8月1日よりサービスを一段と充実させることとなった。これまでWiLL CYPHAだけの機能でしかなかったが、サービス拡充に合わせて対応車種も大幅に拡大して、他のトヨタ車、あるいはディーラーで装着するトヨタ純正ナビゲーション2003年モデルでもG-BOOKのサービスが受けられるようになったわけだ。
今回のG-BOOKでは、WiLL CYPHAのようなSDメモリーカードにプログラムやデータを記録する『カードナビ』だけでなく、一般的な『DVDナビ』あるいは『HDDナビ』にG-BOOK対応機能を備えた全3タイプが用意され、これに通信方法として通信モジュールのDCM(Data Communication Module)を利用するものと、手持ちの携帯電話を使うものがタイプに応じて選べるようになった。つまり、車種やグレードに応じて、G-BOOKに対応するカーナビが異なり、そのカーナビのタイプによって通信機器が選択できる、というわけである(なお、8月以前に生産されたスパシオやエスティマ、ラウムのG-BOOK対応カーナビ装着車種では、DVDディスクの無料交換やHDDナビの無料アップデートを実施しているので、販売店まで問い合わせてほしい)。
その中でもっとも機種数が多くなると予想されるのが、DVDナビにG-BOOK対応機能を備えたタイプである。上級グレード車向けのモデルではDCMが内蔵され、通信はすべて使い放題の定額契約となる。中級グレード車ではナビ価格が高くなることに配慮してか、DCMはオプションとなるが、手持ちの携帯電話を使っての接続も可能としている。
さて、注目の使い勝手だが大幅にアップした。新たに『Myリクエスト』という新機能が追加され、よく使う項目を登録しておけば『G-BOOK.com』を経由しなくてもボタン一つで即座に希望のコンテンツが見られるようになったのだ。音声コマンドで登録したリストを呼び出して、音声だけの操作も可能となっている。
新サービスとしては、ドアのこじ開け等の車両異常を通報するサービスなどセーフティ・セキュリティ系のサービスを充実させたほかに、オペレーターがホテルやレストランの予約を代行するサービスも、モデルによっては受けられるようになっている。
料金体系も一新され、WiLL CYPHAの場合は月額550円、DVDナビでDCM接続の場合が月額1,280円、携帯電話接続は月額410円(通信費は別途。いずれも年間契約の場合)となる。同じDCM接続でもWiLL CYPHAとDVDナビの場合で料金が違うが、DVDナビの場合は人気が高い有料コンテンツの利用料が組み込まれている。G-BOOK対応車種や利用可能な組み合わせ、利用料金については販売店に問い合わせるほかに、下に表記したWebサイトでも調べられる。
なお、入会時には事務手数料として別途2,000円が必要だが、12月31日までに申込みを完了した上で2004年3月31日までに利用を開始すれば、この手数料は無料となる「はじめようG-BOOKキャンペーン」を実施している。
トヨタ G-BOOK https://g-book.com/pc/
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
データ通信モジュール |
|
メインメニュー |
|
G-BOOKcom |
|
Myリクエスト |
 |
|
|