■純正ナビのメリット
純正ナビには工場で装着されるものと、ディーラーで装着されるものの二通りの種類がある。前者は車種ごとに開発が行われ、エアコン操作などの機能を兼ねたタイプだったりするが、後者は同一メーカーの車種を対象としているものの、特に車種を指定してはいない。その意味で純正とはいえ、後者の形態はやや市販製品に近い。インパネにしっかり収まり、配線も外に出ず、インテリアの雰囲気もこわさないのが特徴。
さらに大きく違うのはその保証期間だ。市販製品の場合、保証期間は1年間というのが原則。これに対して、トヨタは3年あるいは6万kmという長期にわたる保証期間を与えている。仮に既に使用しているクルマに取り付けた場合でも、使い始めた際の走行距離数が記録され、その時点からの保証期間になるのだ。これらの部分を知った上で市販にするか純正にするかを決めたい。
■HDDの「大容量」「ハイスピード」「リライタブル」を生かした工夫
DVDの約2倍となる16GBの大容量HDDを搭載し、HDDならではの高速アクセスにより、日本全国どこでも最短1秒未満で探索可能。書き換え可能なHDDならではの機能を活かし、ランドマークの消去や位置移動などにも対応した。
リアルな地図表現は一般道から高速道にまで及ぶ。たとえば一般道では建物の窓枠まで描いて立体表示させる「スカイシティマップ」や、都市高速道では、道路から見える建物までも描き、分岐点に近づけば自動的に視点を切りかえてその様子をさらにわかりやすくする「シティハイウェイマップ」など工夫を行っている。
■MP3、CD、MDのソースに対応オーディオ機能も
また、本体は2DINサイズにCDやMDデッキを備えるAV一体型。音楽CDを再生するとそれを自動的にHDDへMP3に変換し、音楽CD約100枚分を録音。いつでも再生が可能となるミュージックサーバーを搭載。ドライブのたびに大量のCDを持ち運ばなくても済む。CDはCD-Rに、MDはMDLPにも対応するなど多彩なソースがフルに楽しめる内容となっている。
操作はタッチパネルで簡単に行える。走行中は音声操作システムを使って、ナビの操作が可能。画面は6.5型ワイドの液晶モニター。他にもPCカードで取り込んだ画像を使って、メニューやオープニング画面を個別に変えたり、新しくできた施設やなくなったコンビニなどのロゴマークを追加・移動・消去することができたりとカスタマイズ性も実現。車庫入れや縦列駐車に便利なパーキングアシストシステムと呼ばれる純正ならではの機能も備わる。
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