■地図データの更新をユーザー自身で
カーナビのHDD化がもたらした魅力は数多いが、その中でも地図をはじめとするデータの書き換え機能はひとつの本質的アドバンテージとなっている。そんな中で本機は、他のライバルとは異なったダウンロード方法を提案した。
たとえば最新道路データのダウンロード方法。パソコンからマイドライブネットにアクセスし、必要な部分の地図をメモリースティックにダウンロードする。それを本体に差し込めば、最新データを追加することが可能だ(2003年春開始予定)。
実はカーナビ各社は、この地図データの更新作業をどうするべきか悩んできた。書き換え可能なHDDを搭載したことで、カーナビの機能アップに大きく貢献したのは間違いない。が、その方法に関してはまだまだ試行錯誤というのが実際のところだ。
そんな中でアルパインは、専用サーバーを介することで必要な都道府県だけの地図ダウンロードを可能とし、より手軽にバージョンアップできる方法を選んだ。もちろん、エリア周囲との整合性もきちんと取った上でダウンロードを行うので、一部エリアだけを更新しても使い勝手は今までと何ら変わることはないという。
料金は一都道府県あたり2500円から3000円程度になる予定だが、これには検索データや市街地図は含まれていない。同時にアルパインでは、HDDに収録されるデータの全書き換えにも対応する(2003年夏予定)。カーナビゲーションにとって悩みのタネだった希望するエリアの地図道路データのバージョンアップが、初めてユーザーの手によって可能となるのである。
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