■迂回ルートの短縮時間も確認できる
ネットワーク対応に目を奪われがちだが、カーナビとしての基本機能も見逃せない。その筆頭が「時短ナビ機能」だ。これは「アクティブルートサーチ」「ワンプッシュ迂回ルート探索」「細街路リルート」の3つの機能から構成される。
まずアクティブルートサーチ。これはVICSの光ビーコンから情報を受信すると、即座に現ルートと他ルートの比較を行ってくれる機能だ。ルートごとの距離や、どちらが早く到着するかといった比較情報を表示できる。
続いてワンプッシュ迂回ルート。こちらはVICSでは予測できなかった渋滞に遭遇した際、それを避けたルートへワンタッチで誘導してくれる機能である。
そして細街路リルート。これは幹線から細街路に入ると同時に、地図表示を市街地図へとスケールアップする機能だ。これによって、細い路地に入っても慌てないで済む。
テストでは、アクティブルートサーチを試してみた。渋滞につかまりVICSビーコンから電波を受信すると、すかさず他ルート候補を表示。驚いたのが、新たなルートを選んだ場合にどのくらいの時間短縮なのかも表示できる点だ。本機が「時短」と呼ばれるゆえんである。
もうひとつ基本機能で外せないのが「ベストレーンガイド」。これは最大3つ先の交差点まで適切なレーン案内を行うもので、分岐点手前300mになると、表示が交差点拡大図へと切り替わる。音声での案内も行われ、その誘導の分かりやすさは数あるカーナビの中でもトップクラスだ。都心部では車線が多く複雑なので、初めて走るときなどは相当なストレスとなるが、この機能はドライバーに余裕をもたらしてくれた。
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