目的地の名称がうろ覚えな場合でも、素速く目的地設定ができるかどうがテストした。施設情報の有効性も確認。

■初心者でも使いこなせるタッチパネル
カーナビゲーションを買うときに多くの人が悩むこととしてあるのが、本当に使いこなせるのかどうか、ってことだ。決して安い買い物ではないだけにこの辺りは結構切実な部分ではある。そこでその操作方法として推奨できるのがタッチパネル機能だ。

具体的にどんな機能なのかというと、それは銀行の現金預入機（ATM）に見ることができる。ほとんどのATMでは各操作が画面上に表示されるアイコンにタッチするだけで操作ができるこの方式を採用している。見たままに希望のアイコンに触れるだけで済むことからスピーディな操作ができるし、何よりも対話式となっていることで操作がわかりやすいというメリットも備える。

■うろ覚えでも簡単に目的地検索

目的地の検索能力は、カーナビの機能の中でも基本中の基本だ。目的地が探し出せなければ、いくらルート案内の機能が優れていても決して行きたい場所にたどり着けない。最近のカーナビは収録する検索件数を増やす傾向にあるが、問題はそのデータを「どう使いこなす」か、つまり「どう検索させる」かである。

本機では検索したい目的地の名称がうろ覚えでも、「目的地設定」にたどり着ける検索機能を備えている。まず名称の一部を50音入力すると、その一部を含む候補が一覧表示される。その後で「ジャンル」「県別」によって絞り込むわけだ。

■「50音」「県別」「ジャンル」と絞り込む

たとえば、目的地を東京都文京区にある東京ドームとしよう。テストでは「正式名称を思い出せない」という場面を想定。まず「どーむ」と直接入力して「完了」を押してみた。すると、全国の「どーむ」「どおむ」を含む一覧が表示。次に「県別」で絞り込みの条件を与えた。これでかなり絞り込まれるが、まだひとつひとつ見ていくには候補件数が多すぎる。そこで最後に「ジャンル」で「競技場」を選ぶ。これで一気に件数が絞り込まれ、無事に目的地を見つけることができた。

これは「50音検索」「ジャンル別検索」「住所検索機能」のそれぞれがリンクすることで実現された機能だ。単純に大量のデータを収録しただけでは、このように効率的に探し出すことはできないだろう。

本機ではさらに、市街地図上に表示される建物ひとつひとつにも検索データを埋め込んでいる。たとえば目的地は近いはずなのに、該当場所はビルの中にあるようだ、すぐそばに来ているのになかなか探し出せない、そんな経験が誰にでもあるだろう。このような時でも、目的地と思われるビルにカーソルを合わせ「施設情報」のアイコンをタッチすると、建物に入っているテナント名を一覧表示してくれる。まさに至れり尽くせりの目的地設定機能だ。

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