■さらに磨きがかけられた位置精度
パイオニアのHDDカーナビ「サイバーナビ」シリーズ。本体だけで20万円以上もする高級機種ながら、常に売り上げ上位にランクインする人気商品だ。
今回紹介するのは、カーナビゲーションシステムとして必要なHDDナビゲーションサーバー「AVIC-H99」と、MDも搭載する7.0型ワイドテレビ「AVIC-V77M」を組み合わせたセット製品。2001年に発売された前機種「AVIC-H09」に比べて、さらにエンターテイメント志向を高めた製品となっている。
ウリのひとつがHDDの特徴を活かした「ミュージックサーバー」機能。カーナビを利用しながらCDの再生が行え、しかも自動的にHDDへの録音が行える。そのほか別売のHDD「ND-HD10」を増設すれば、ミュージックサーバー機能でさらに多くの楽曲(トータルで1800タイトル)を保存可能だ。また室内でDVDビデオを楽しんだり、PCカードやCD-R/RWに書き込まれたMP3ファイルを楽しんだりといったことも行える。
ナビゲーションの核ともいえる測位精度も大幅に向上した。道路の高低差までも判断し、自車位置のずれを3Dで補正する3Dハイブリッドセンサーを内蔵。新たに、振動ジャイロ心臓部である振動子にクリスタルを使用し、振動や温度変化の影響を最低限に抑えている。
また従来の3D&2Dマップマッチングもさら進化。コンビニの駐車場のような地図データのない場所でも正確に自車位置を示しトレースできる「マルチフィールドマップマッチング」機能を搭載している。
■スケジュールに合わせて本体を制御できる
ナビに関しては、“パーソナライズ”をキーワードとした、さまざまな機能を新搭載した。たとえば「ルートアドバイザー」機能。これは過去に走行した時のオートリルート(迂回)地点や、あらかじめ登録されている登録道などの情報を基に、ナビが新しいルートを提案するものだ。今までならドライバーが記憶していたルートをカーナビが代わりに記憶して、案内ルートとして反映してくれる。
またあらかじめ計画したスケジュールに合わせて、カーナビが自動的に動作する「ドライブスケジューラー」機能もある。「いつ」「どこで」「何をする」のかを事前に決めておくと、そのタイミングで設定内容を実行してくれる。たとえば「目的地予約」でルート予約を実行したり、「周辺検索予約」で目的地付近の駐車場を検索したり、「ソース予約」で見たいテレビ番組や聴きたいラジオ番組を予約したりできるのだ。
HDDの書き換え機能を利用して新たな地図データをダウンロードしたり、インターネットに接続して最新情報を検索したりといった機能ももちろん搭載済み。リモコンを持たずタッチパネルと音声認識のインターフェイスも、ファミリー層や高年齢層にぴったりだ。
|