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インタビュー/コラム:企業人
●トヨタとミシュランタイヤの分を拡張したピット

鈴鹿サーキット改修の第3のポイントは、レース参加者およびメディア関係者のための使いやすさやサービスの向上にある。

まず、ピット裏のスペースが大きく変わった。サービスガレージを別の場所に移し、ふたつの池の間にあった谷を埋めて水路を暗渠にしたことで、ピット裏の「第一パドック」と呼ばれる部分が17300平方メートルから23000平方メートルへと広がった。これにより、駐車可能台数は約600台から800台へと増加し、ピット裏には、大型トラックが常駐できるスペースも確保されている。

「今年からミシュランも参戦していますから、タイヤ関係だけでも2倍のスペースが必要なんです。そこで、地元の合意を得て水路を暗渠にして谷を埋めたんですね。この広くなったスペースを生かして、チームスイート(各チームの作戦本部であり、選手の休憩エリアやミーティングなどにも使われる建物)も増築しました。また、このスペースを広くしたので、ピットの奥行きも伸ばすことができたんです」と深津社長。
ミシュラン参戦のため、タイヤ関係だけでも倍のスペースが必要(左)。メディア関係の施設も充実する(右)。
ピットは屋根を後方に伸ばしたため、奥行きが11mから19mまで拡張された。ピット上の観戦・ホスピタリティエリアも13x19mに拡大され、これまでのテントに変わり、ドーム型屋根が常設されている。さらに今後、ピットは2ボックス(6ピット)が増設され、全体で18ボックス(54ピット)になる。「トヨタさんが参戦なさるので、ピットの数が足りなくなっちゃったんですよ(笑)」とのことだ。

メディアセンターも1コーナー側に増設され、記者席を300席から400席に拡大している。改修されたS字から逆バンク、ダンロップコーナーまでのガードレール外側にはサービスロードも設けられ、カメラマンに好評を呼びそうだ。

これ以外にも、VIPルームの建て直しやすべてのイス席の改修、コースのグラベル部分の更なる拡大……。「やりたいことはきりがない」と深津社長は言う。しかし「今回はやりたいことの8割はできた」とも。新しい鈴鹿でどんなドラマが始まるのか? いまから楽しみである。

《文=陶山 拓 写真=奥山和典》
Photographs by Kazunori OKUYAMA / LM Pictures - ASCII CORPORATION

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