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インタビュー/コラム:企業人
●本田宗一郎のポリシーで、1000本の桜には手をふれない

そしてグランドスタンド付近には、従来のS1席前の常設サーキットビジョンに加え、大レース時にはS2席前にもサーキットビジョンを増設できるようにした。放送設備も改良して、クリアな音質で実況中継が聞けるようになったという。また、カーナンバーや順位、1000分の1秒までのタイムなど、さまざまな表示ができる電光掲示板も新設した。
レース中のさまざまな情報を表示するディスプレイも新設。 ランオフエリアの金網の外側も拡張され、クルマが通行できるようになった。
「これまでは実況をしていてもマシンの音でよく聞こえなかったんです。サーキットビジョンも増設したことで、生で見ていても、テレビ中継を見ているのと同じように、レース展開が常によくわかるようにしたつもりです」

さらに、逆バンクからダンロップコーナーにかけての自由席も再整備されて、居心地がよくなったという。そしてコース内にある池(貯水池)も、景観を考えて美しく整備された。

「スタッフにゴルフ場を視察させて、心が和むような景観を目指しました。芝生を植えて、緑を増やすつもりです。できれば花なんか植えて、箱庭みたいにしたいんですけどね」

「この池は近所にある田畑に農業用水を供給しているんです。本田宗一郎が鈴鹿にサーキットを作ったときのポリシーは、なるべく自然を残せ、周辺の農地には手をつけるな、というものでした。ですから、このサーキットの自然にはなるべく手をつけたくありません。ここには1000本の桜があるんですが、今回の改修でも、なるべく桜には触れないようにしたんですよ」と深津社長。鈴鹿にとって、自然との共存は設立当初からの課題だったのだ。その先見性はさすがといわざるをえない。
サーキットの内側の池は、近隣の田畑に
農業用水を供給している。

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