
VOLVOと共に日本の魅力を再発見するMy STYLE with VOLVOの第3弾。 今回ご一緒いただくのは、現代のライフスタイルにサウナを取り入れることで、日本人にもっと自分らしさを取り戻して欲しいと、サウナ文化の普及を目指しているプロサウナーの秋山大輔さん。Volvo XC90 T8 Twin Engine AWD Inscriptionで旅に出ませんか?と伺うと、「では、千葉の佐原にあるグランピング施設まで、“サ旅”に出かけましょう!」と提案してくださった。サ旅とはサウナ旅。サウナでオンとオフを上手に切り替えている秋山さんに、“Recharge”のヒントに溢れた休日を覗かせてもらった。
今回の旅人
PRO SAUNNER/SAUNA Producer/SAUNA FES JAPAN Producer/SAUNA SPA /PROFESSIONAL MANAGER/VISIT FINLAND SAUNA AMBASSADOR/TTNE PRO SAUNNER Producer
20代よりサウナに開眼し、国内外の様々なサウナを経験。サウナの母国フィンランドをはじめ、 北欧を中心とする10カ国40サウナを体験するEUサウナツアーや、NYのファッション系サウナなど7サウナを巡るNYサウナツアーを敢行。 サウナ専門ブランド「TTNE」の立ち上げ、「ととのえの日」記念日制定、「CORONA WINTER SAUNA」監修、「サウナシュラン」立ち上げ、「日本サウナ学会」設立、「SAUNA FES JAPAN」や「SKYTREE SAUNA」プロデュース等、次々にサウナ関連のプロジェクトを仕掛ける。最近では、サウナで汗をかくだけでなく、サウナプロデュースやTV、新聞、ラジオ、雑誌、WEBといったメディア活動を通じ、サウナの為に汗をかいている。
Instagram @daisukeakiyama /@ttneprosaunnerInstagram
真冬とは思えないほど暖かな日、秋山大輔さんは都内の待ち合わせ場所に満面の笑みで登場した。小雨が降る曇り空をも吹き飛ばす、ポジティブなエネルギーに包まれ、お肌はつるつる。近くで拝見しても毛穴が見えないその美肌に、女性スタッフは目を見張った。筋金入りのプロサウナーだから? すると「いえいえ、誰でもすぐこうなりますよ」と衝撃的な答え。サウナの恐るべき効能に早くも興味を引かれ、はやる心を抑えつつさっそく佐原に向けて出発した。
VOLVOに乗り込んだ秋山さんが驚いたのは居住スペース。
「とにかく広くて運転しやすい。休日、遠出するときに車に乗ることが多いので、長時間運転しても疲れないのは嬉しいです。インテリアも、シックな色味と上品なウッドパネルには高級感がありますね。特にセンターコンソールのクリスタル調のシフトレバーなんか、高級感というかオシャレさの塊ですよね。これだけでも何か特別感みたいなものが味わえます。運転のしやすさってこういう要素も大事になってくる気がします」
今回、このサ旅の頼もしい相棒となるのが、Volvo XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription。エレガンスとスポーティな軽やかさが共存する、大人の休暇にぴったりなハイクラスSUVだ。ガソリンと電気を併用して走ることもできる「PHEV(プラグインハイブリッド)」で、ガソリンが無くなった時にも充電しておいた電気に切り替えれば走行が可能。つまり、“Recharge”ができるのだ。
そこで今回、旅のテーマに据えたのも“Recharge”。何かと忙しく常にスマホを手放せずに、ずっとオン状態である現代人が、電源をオフにし再び活動的に過ごすためのヒントをサウナ師匠秋山さんの休日から探ってみようというわけだ。
「日本人って、いい具合に手を抜いてリラックスするのが苦手なんですよね。でも、いいサウナに入ると自動的にそれができてしまう」
そんな言葉から始まった、車内でのサウナ談義。確かに効率よくリチャージするなら、まず大切になるのが適度にリラックスしてリフレッシュをすることだろう。
「サウナ空間には、もちろんスマホは持ち込めないので、当然デジタルデトックスにもなる。さらに、服、時計、靴、ジュエリーなど、現代人の“鎧”ともいえるものをすべて脱ぎ捨てなくてはいけないので、裸の付き合いが可能となるんです。フィンランドでは大企業にはゲストと入るためのサウナがあるんですよ。実はあまり知られていませんが、日本の経営者にもサウナーは多い。会社、もしくは自邸に施設を作り、ゲストを迎えているビジネスマンは結構いらっしゃるんです」
もしかすると、腰のものを置いて人間対人間として付き合いをした、千利休の頃、戦国時代の茶室に通じるものがある。サウナは現代の茶室と呼べるのかもしれない。
では、ここで少し基本情報を。サウナというと疲れやすいイメージだが、それは日本で定着している高温で低湿度のドライサウナなのだという。
「辛いのに長く入っていようとするので、我慢するイメージですよね。サウナがおじさんの聖地になってしまったのは、これが原因でしょう。本場フィンランドのサウナは60~70℃程度。焼いた石に水を掛けて蒸気を起こすロウリュが欠かせないので高湿度なんです。だから心地よく、長く入っていられる。おすすめは、身体をクレンジングしてお風呂に入ったら、“サウナ、水風呂、外気浴”を1セットとして、3セット程度繰り返すこと。その果てに至ることのできる究極のリラックス状態を僕たちは“ととのう”と呼んでいます。ぼくは忙しさから自律神経のバランスを崩したことがあって、その時にサウナで救われた。要は温冷交代浴ですから、自律神経が整う。それを実体験から知っているので、多くの疲れた日本人たちに、サウナの素晴らしさを伝えたいんです」
最近は、おしゃれな北欧のイメージも手伝って、女性サウナーも増加中だという。サウナーとはサウナ愛好者のこと。秋山さんは彼らからサウナ師匠と慕われる人物なのだ。サウナとはスポーツ少年だった頃からの付き合い。歴は20年以上になる。これまでサ旅で出かけた先は30カ国以上。世界中のサウナを巡るうち、2000年近い伝統を持つとされるフィンランドの本場サウナに魅了され、イベントや設備設計、さらにはウエアなどサウナにまつわるあらゆるモノ・コトのプロデュースなどを手がける会社「TTNE」を立ち上げた。
今回の旅の目的地も、秋山さんがプロデュースしたフィンランド式の屋外テントサウナが設置されているグランピング施設「The Farm」だ。
明快かつ情熱的なトークで、車内にいながらにしてサウナ気分に浸ること小一時間。千葉県の香取・佐原地域に差し掛かる。「The Farm」に向かう前に、ここまで来たら絶対に訪れたい名所へ。江戸の街並みを今に伝える佐原の歴史景観地区だ。平成8年に関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されていて、小野川や香取街道に沿って立ち並ぶ古き良き日本の風景は映画やCMのロケ現場としても人気だ。
クリスタルホワイトパールのVolvo XC90 T8 Twin Engine AWD Inscriptionは、古き良き日本の風景の中にあっても実に画になる。風情ある小さな町を進む際には、電気に切り替えればより静かに走行可能だ。
「今、41歳。派手過ぎず、それでいてモノづくりの哲学がちゃんとあるVOLVOのような車に惹かれるようになりました」
国指定史跡の伊能忠敬旧宅や、千葉県有形文化財の三菱館ほか旧商店が立ち並ぶ江戸時代の街並みを堪能しつつ、近くにある利根川河口へとドライブ。河原では、釣りをする人、犬を散歩させている人などがのんびりと過ごしている。
「いいですね。僕は水があるとすぐ水風呂に見える (笑)。フィンランド製の移動式のテントサウナもあって、日本でも水辺のあるキャンプ施設など、設置がOKな場所なら簡単にアウトドアサウナができるんですよ」
都内では自転車で移動することが多いというサウナ師匠だが、移動可能なテントサウナを持ってキャンプに出掛けることも。
「都市では身軽に動けるよう、1人乗り。でも、休日は仲間や家族、ギアが増える。車選びの際は、十分なラゲッジスペースと居住スペースが重要になります」
Volvo XC90 T8 Twin Engine AWD Inscriptionなら、アウトドアサウナ用ツール、レジャー用ギアのどちらも十分収納可能。荷物の量や人数に合わせて、車内のシートを1列から3列まで変更できるのでフレキシブルだ。
「最近はカーシェアも話題ですが、車はやはり乗りたい時に乗れるのが一番。サウナも同様で、入りたい時にすぐ入れることが重要。これは譲れない贅沢ですね」
そして利根川の河岸付近の「道の駅 水の郷 さわら」へ。ここには、電気自動車用のチャージャーが設置されている。30分ほどのチャージを行う間、マーケットで野菜やお米など土地のものをチェック。チャージが完了したら、いよいよ最終目的地へ向かう。
市街地から車で走ること30分程度で「The Farm」に到着。グランピング施設だけでなく、テント持ち込みサイト、コテージ、温泉、カフェ、貸農園、ミニ動物園などがあり、ジップスライダー、カヌーなどアクティビティも豊富だ。そしてもちろん、アウトドアサウナも。
まずは、ラグジュアリー・テントにチェックイン。木々に囲まれ、人工ながら小川も流れるサイトは、都心から1時間ほどのドライブで到着するとは思えないほどのどかだ。大きなテントに入ればエアコン、AC電源完備の快適さ。北欧を思わせる家具を取り入れたインテリアに加え、ハンモックでリラックスしたり、新鮮素材のバーベキューを楽しんだりできる。
キャンプ初心者でも手ぶらで行けるので安心だ。こちらは3月~12月の営業だが、少し離れた場所にあるコテージは通年営業。コテージの目の前には農園、そして森が広がる。その様子が、大きな窓を通して屋内からでも眺められる。テント同様、時間によって刻々と変化する風景を心行くまで眺めていられるのだ。もちろん、夜には満天の星空も。
このコテージのそばにあるのが、サウナ師匠プロデュースによるフィンランド式アウトドアサウナだ。
さっそく車中で伺ったおすすめの入り方を参考にテント内に入ると、かなりの熱気に包まれる。だが、湿度が高いせいか呼吸は全く苦しくなく、身体からふわりと力が抜けていくようだ。これなら、かなり長いことこの熱気を楽しんでいられそうだ。自然に微笑みが湧いてきて幸せな気持ちになってくる。師匠がロウリュするたびに、ジューという良い音がする。「激しい音と水蒸気が目、耳、舌、鼻、皮膚を刺激して何とも心地いいんですよね。そして、水風呂。実は、サウナの後の水風呂はとても大切で、しばらく入っていると水と肌の間に膜の様なものができた感覚がわかる。それを僕たちは羽衣とよんでいます。これを纏ったら出て、しっかり水分ふき取ると毛穴がしまるので、体温が逃げないままリラックス、つまり“ととのう”状態に入れるんです」
ととのった状態になると、身体はリラックスしているのに、頭は冴えアイディアが出やすいという。
「温泉と違い、アクティブになれるので仕事の前にもいいですよ。大事な商談の前に、大きな決断をするために入るという人も多い。ぼくはたいてい毎日2回。朝、ジムに行って朝サウナ=朝ウナします。あと車の運転中に疲れたなと思ったら、近くのサウナを検索して入ります。とにかく多幸感がすごいので、楽しいドライブが続けられますよ」
都会で暮らす我が子に自然の中で遊ばせたいと、休日はもっぱら屋外へ。「週末は家族でキャンプなど遊びに出かけて、行った先でサウナというのが定番コースですね」
※着ているのはオリジナルのサウナーブランドとThe Farmのコラボによるポンチョ。水着の上に着てこのままサウナに入ることができる
そして、師匠がサウナと一緒にぜひ楽しんで欲しいと力説するのが、サウナ飯、略してサ飯だ。
「サウナに入るとご飯が美味しい。五感が研ぎ澄まされるんです。だから、サフレ(サウナフレンド)の間では、どこの施設の近くの何が美味しいなど、サ飯の情報交換も盛んですね」
もちろん、「The Farm」に来て楽しむべきサ飯といえば、バーベキュー。
「もともとフィンランドではサウナは野外にあるのが当たり前だから、バーベキューとも相性がいいんです。どちらも薪を使いますしね。サウナーの間では、二つを合わせてサウベキューという用語もあるくらい。個人的には、どちらも薪をいじるので最高に楽しいんです。ここは、薪割り体験できるのもいいし、敷地内の畑で野菜の収穫体験できてそれを食せるのも素晴らしいんです」
自家農園で獲れる野菜は季節によって変わる。この日は、大根、キャベツ、ラディッシュなどを大地から収穫。宿泊者でなくても毎日2回体験可能だ。
「日本では、グランピング施設に野菜畑、温泉、そしてアウトドアサウナもあるなんて、珍しい。朝食に出される野菜もめちゃくちゃ新鮮で美味しいんですよ」
樹々が夕暮れ色に染まり、風景の中に美しい陰影が広がる中、サウナテントの煙突からゆらゆらと煙が立ち上る。傍らにはVOLVO。ここは北欧かと見まがうような景色だ。サウナを通じて北欧文化に深く触れてきた秋山さんは、VOLVOからも北欧らしいモノづくりの哲学、豊かなライフスタイルを感じるという。
「VOLVOが安心、安全なのは知っていましたが、今回改めて、デザインにも北欧らしい引き算のセンスを感じました。サウナを通して北欧のライフスタイルを知り、人生で自分が本当に求めている幸福のカタチに気づいた。そして、人生にはそれをサポートするものさえあればいいと学びました。北欧の若者は初任給をもらうと、椅子を買うのだそうです。人に見せるためのものではなく、自分の人生に本当に必要な一脚を選ぶのだと。VOLVOというブランドを選ぶ人も同様に、本当に好きで本当に信頼している車を選んでいるのではないでしょうか」
また、Volvo XC90 T8 Twin Engine AWD Inscriptionがハイブリッド車であることも、お気に入りポイントだと言う。
「ハイブリッドって今の時代に合っていると思うんです。サステナビリティを意識しているし地球に優しくありたいけれど、ライフスタイルから考えるとやはり電気だけではちょっと心もとない。だからハイブリッドがちょうどいい。無理せず、自分に必要なものや自分が好きなものをきちんと選べる人のための車という印象を受けました。サウナも同じ。何分入るか、何回入るかなんて自由。自分にとっての心地よさを見つける、まるで自分探しなんです。精神的に豊かだと、人と自分を比べない。サウナに入って裸の付き合いをしていると、人に見せびらかすより、本当に必要なもの、心地よいものが大事だと気づくんです。自分の幸せを知ることが何より大事ですから」
たかがサウナと侮るなかれ。心身ともにデトックスをした先に待っているのは、本当の意味で充実した自分らしい人生なのかもしれないのだ。次の休暇には、VOLVOで最高の“ととのい”を目指すサ旅をしてみてはいかがだろうか。
佐原市:https://www.suigo-sawara.ne.jp/
The Farm::https://www.thefarm.jp/index.html
TEXT:JUNE MAKIGUCHI
PHOTO:YOSHITO YANAGIDA
今回のクルマ
VOLVOのプラグインハイブリッド(PHEV)モデル。スーパーチャージャーとターボチャージャーにより最高出力233kW(318ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2,200−5,400rpmを引き出す高性能ガソリンエンジンを搭載。高速道路では際立つ加速を発揮するにもかかわらず、電気モーターだけでの排出ガスのまったくない走りも可能。必要に応じて4輪に最適な駆動力が配分されるAWDシステムを採用。
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