■日本全国どこでも1秒未満のルート探索
カーナビゲーションならずとも処理速度は速い方が好ましい。しかし、CDやDVDから地図データを読み出すのでは、おのずとデータの読み出しで限界が見えてくる。
そこで採用したのが、DVDに比べデータ転送速度約4倍、シーク時間で最大約40分の1のハードディスク(HDD)である。高速CPUとの組み合わせによって、日本全国どこでもルート探索時間が最短で1秒未満という驚異的な処理能力を実現することになったのだ。
たとえば、東京から福岡あたりまでを探索したとした場合、その距離は1200km以上にも及ぶが、このルートを1秒未満で探索してしまう。一般にカーナビゲーションがルート探索を行う場合、一般道よりも高速道路を経由した方が探索に要する時間は短くて済むといわれる。これは一般道の分岐点が高速道路よりもはるかに多く、その分だけ処理に時間がかかるためなのだ。
しかし、福岡までを一般道であっても若干遅くなる程度で探索を終えてしまう。その差はごくわずかでしかない。また、この高速処理は地図のスクロールにも活かされている。
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