■究極のインターフェイス
究極のインターフェイスと言われるのが音声でコマンド入力が出来る『ボイスコントロールシステム』だ。これまでにも数多くのカーナビゲーションがこの機能を採用してきたが、その認識率や入力の手間などを考えると決して使いやすいとは言えなかった。
そんな中で本機が採用したのは、約40万語もの膨大な語彙数を認識する高性能ボイスコントロールシステム。入力はすべて会話感覚で行え、連続音声にも対応することで、ごく自然なスタイルでの入力を可能にしたのだ。
■会話風コマンドにも対応
たとえば、目的地は「東京ドーム」などの有名施設約6万件は名称を読み上げるだけで一発で対象場所を表示することが出来るし、住所で検索する場合では「とうきょうみなとくみなみあおやま(東京都港区南青山)」と区切らずに連続で読み上げても認識することも可能。また、「どこから乗るの?」「あとどれくらい?」「この先渋滞は?」といった多彩なコマンドにも対応している。
この技術の背景には、本機が言葉の発話速度や発声の上下変動などを統計的手法で解析することができる能力を備えたこと。男女500名が発声した音声を解析したデータベースを収録し、これをもとに話者を問わない高い認識率を実現していることがある。
■検索アルゴリズム改良の成果が出た
さらに検索アルゴリズムの改良によって、長い地名や施設名を瞬時に判別する能力を持たせてもいるのだ。もちろん、ノイズをキャンセルして純粋に音声だけを抽出する高感度のボイスマイクを組み合わせているのも大きなポイント。この結果、視線を移動することなく音声操作だけでコマンド入力が可能になり、安全で優れた操作環境を提供してくれることとなったのだ。
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