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インタビュー/コラム:企業人 |
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【カーマルチメディア・インサイダー】「高精度ナビ」のつぎにくる理想 --- パイオニア黒崎正謙
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--- 黒崎さん自身、カーナビを担当なさっていた期間はもう長いのですか。
黒崎 1984年ぐらいから、研究所と一体となって開発に着手しました。最初は「ナビゲーション」とはいわなかったんです。当時、私はカーステレオの開発部門にいましたが、カーステレオの先を見越した新商品を開発しようということでメンバーに加わったのです。その後、コンセプトモデルをある自動車メーカーとモーターショーなどで発表。1990年に商品として「AVIC-1」を発表したのです。「AVIC-2」までは開発メンバーとして働き、現在の事業部長になりました。「カーナビ事業は何年ものあいだ赤字が続きだから何とかならないか」というのが命令でした。
--- 「赤字」とおっしゃいましたが、これだけカーナビでシェアをお取りになっているパイオニアでも続いているのですか。
黒崎 カーナビ事業単体で見ると、決して黒字ではないです。我われも市販と自動車メーカーへのOEMとをやっていますが、市販は比較的シェアが高い。とくに97年にDVDモデルを先駆けて発売したんですが、その年がもっとも成績が良くて利益も出たようです。ただ、OEMまでも含めるといつも「アップアップ状態」というのが本音ですね。97年の最初のDVDモデルの時は、パナソニックと「一番乗り」争いをしてずいぶん気をもみました。しかし最終的には、我われがDVDナビで約95%のシェアを取ることができた。それがきっかけになって、市販DVDナビではトップのポジションを絶えずキープするために新製品を出していく状態が続きました。この開発費が膨大な負担として覆い被さってくるわけです。
--- まさに、トップ維持のための開発費ですね。
黒崎 常にユーザーに新しいものを提供していくことが、メーカーとしての使命だと思っています。いまのカーナビでもかなりレベルは高い思いますが、まだまだ人間が描いているような理想の答えは出してくれません。人間が考えたかたがまだまだ自然です。ルートの案内の手法やタイミングにしても、理想ほど遠い。その理想に近づけるために極力努力しているのです。
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