■航空写真を使ってルート案内する
これまでカーナビは、リアルな表現を追求するために様々な地図表示を提案してきた。3D表示をしたかと思えば、地図の中の建物を立体的に表示してみたりと、その表示方法を巡ってはあらゆるチャレンジが繰り返されてきたのである。
そんな中で、ケンウッドが究極の地図表現方法として採用したのが「スカイクルーズビュー」だ。この表示では、実際に撮影した航空写真の画像がそのままナビ用地図画面として利用されており、これまでのグラフィックとは根本的に異なるリアル感がある。しかも画面上にタッチしてこの地図をスクロールさせると、前後左右、そしてアングル変更と、面白いように地図が動く。描画もスピーディで、その動作はまるで飛行機にでも乗って遊覧飛行をしているかのようだ。
ルート案内で実際にこの地図を使ってみた。そのリアルさはこれまで味わったことのない不思議な感覚だ。公園の緑や街並みの立体感が手に取るように分かり、その様子は明らかにこれまでのレベルを超えている。中でも地平線を見ながらドライブできるという表示方法は、本当の意味での3D表示が完成したという印象を受けた。
このスカイクルーズビューが表示できるエリアは全国主要16都市。しかもこのエリアとは別に、全国のテーマパークや競技場などの周囲を収録している。これらは検索ポイントとしても名高い場所だけに、その上空を「遊覧飛行」できるのは想像するだけで楽しくなってしまう。
もちろん、現在地の表示をはじめ、誘導路や交差点拡大図との同時表示も可能にしており、その意味では新たな地図表現による楽しさを体験できる最適な機能と言えるだろう。
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