■スライドレールの動きに秘密が…
ケンウッドが採用してきたタッチパネル。画面上にあるアイコンにタッチするだけでコマンド入力できるその手軽さは、これまでも高い評価を得てきた。しかし、インダッシュモニターとタッチパネルを組み合わせるためには、ある程度モニターの剛性を確保する必要があった。指で画面を押すという操作が、取り付け部分に影響を与えるからだ。ここが弱いとどうしてもガタつきが出てしまう。
これを解決する方式として生み出されたのが「Zactionmecha」(ザクションメカ)である。ガタつきの原因は、収納していたモニター部分が外に出てくることで、内部で支える面積が少なくなってしまうことが関係していた。そこでZactionmechaでは発想を転換。モニターを前後にスライドさせるレールをいったん外へ出した後モニターを起こし、さらに本体内に押し戻せる構造にしたのだ。実際にモニターに触れてみると高い剛性感が感じられ、タッチパネル操作が楽しかった。
また、本機では脱着式パネルを採用している。このパネルを外すことでHDDの取り出しやメモリースティックの挿入が可能となるのだが、パネルを取り外すと同時にカーナビ機能などが一切動作しなくなるようにもなっている。しかも、パネルを外すとLEDインジケーターが点滅し始め、簡易セキュリティとしての機能も果たしてくれるのだ。
本体は1DINスペースに収まるコンパクトなボディだが、この中にはFM多重VICSチューナーをはじめ、光/電波ビーコンレシーバーの3メディアを内蔵。さらにiモードの「iナビリンク」に対応する通信モデムも搭載している。1DINという限られたスペースをフル活用しているのだ。
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