■あらゆるソースをHDDに録音
AVIC-H99の目玉ともいえるのが、「ミュージックサーバー」だ。HDDをジュークボックスのように使える機能で、好きな曲を思う存分HDDに保存し、聞きたい曲を素早く呼び出せる。
何よりも嬉しいのがCDを再生するだけで、同時にデジタル録音してくれる機能だ。ファイルはMP3に変換され、HDDに保存される。またCDだけでなく、MD、TV、FM/AM、VTR、AUX、交通情報の音声をアナログで録音することも可能だ。
MP3ファイルに変換すればデータを10分の1程度に圧縮できるので、10GBのHDDに約20枚のアルバムを保存できることになる。また別売りの拡張用HDDをスロットに挿入すれば、約150枚ほどの録音が可能だ。
また日本語で曲名やCDタイトルを自動的に付けられるのも嬉しい機能だ。CDを録音すると、HDD内にあらかじめ収録されている約15万タイトルの中から、アルバム名、アーティスト名、曲名を検索。自動的にファイル名として情報を付加してくれる。
またHDDにデータがない新譜の場合は、インターネット上の情報を活用。携帯電話を使って、Gracenote CDDBのデータベースにアクセスすると、タイトル情報を検索し取得してくれる。
アルバム名、アーティスト名、曲名を付加することで、聞きたい曲を効率的に探せるようになるのも大きなメリットだろう。計150枚、タイトルにすると1800曲程度の中から、目当てのものを探すのは一苦労だ。
だが本機なら、曲名さえ分かれば瞬時に検索できるほか、ジャンルごとに表示したり、アーティストごとに表示したり、またあらかじめプレイリストを作っておいたり、など多様な楽しみ方ができる。
■指定時刻に自動再生「ドライブスケジューラー」
また、ドライブスケジューラー機能とあわせて使えば、あらかじめ指定した時刻や場所で自動的に再生させることも可能だ。うまく利用すれば、聞きたかったラジオ番組を聞き逃してしまうといったこともなくなるだろう。
またお気に入りのスポットに到着する時刻を見計らって、好きな曲を流すと行ったシーンに合わせた演出も楽しめる。
カーナビゲーションとカーAV機能が一体となったAVIC-H99。高価ながらも、実用的な機能を満載し、使い込むほど便利な機種といえそうだ。
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