[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
|
 |
 |
インタビュー:企業人 |
 |
 |
−−−ではパナソニックカーナビのHDD化もあり得るということですか。
宮川 申しわないですが、それについてはいまの時点で申し上げることはできません。ただ、HDDの技術的なメリットを生かしてお客さまにどうやってお使いいただけるか、そこにポイントがあるとは思ってます。それと、昨年の夏以降から、低価格モデルに対するお客さまのニーズが高まっている、と正直感じていました。我われの考えている「使いやすいナビ」は、やはり使っていただかないとわからないですから、ローエンドモデルの提供も必要だと考えるようになりました。
−−−それが、今回発売した『Pナビ』ですね。
宮川 そうです。このモデルは「ポータブル」にこだわるというよりも、適切な価格、コストで商品を作りあげた答えが、「ポータブル一体型」でした。一体型にするとメリットがいろいろあります。カーナビとして箱ひとつで済むわけですし、接続する配線も必要ありません。ですので、お求め安い価格で作っていくひとつの形態だと思っています。ハード的には『2000シリーズ』+アルファと考えて下さい。2000シリーズより性能を上げたチップ構成にしていますが、基本のハードは2000シリーズと同じです。しかし、データベースについては2000シリーズよりもはるかに進化した索引データが収録されていまして、その部分は基本的に『DV7700』と同一です。
−−−『Pナビ』のような製品が受け入れられている中で、最近はカーナビの多機能化が一層進んでいます。そこで、基本機能が重視されてるのか、それとも多機能性が重視されてるのか、このあたりがあいまいになってきてると思います。実際はどうなんでしょうか。
宮川 多機能というよりも、お客さんが実際にクルマの中で使っていただく時に、本質的に必要なものを提供して足りないところを補っている、というのが我われの思いです。たとえば3D表示なども、技術的に実現できるスペックを手に入れたという背景もありますが、3D技術を使って何をやるかを考え、その結果3Dを使うことにしました。これは、たとえば高架道路の側道を曲って右に行くルートを案内するときに、3D技術を使えばいままで以上に迷わず、わかりやすい案内ができるからです。
−−−御社の場合は、その3DをVGAという他社にはない画面を使って表示しています、高精細できれいなものを採用されているわけですが、これも表現力を高めるためですか。ほかに、なにかきっかけがあったんですか。
宮川 もともと我われは、詳細な地図が1枚のDVDになった時点で、いままでの画面では物足りないと考えていました。なぜなら容量の大きい価値あるデータを表示するには、それなりの画面が必要だからです。さらに、お客さまが車中で的確に認識いただけて、ナビゲーションとして安全に使えることを考えて、「見やすく」「わかりやすい」ところに着目すべきだと考えました。そこで高解像度のモニタを使って地図データベースを詳細に表現することが重要という結論に達し、VGAモニター採用となったわけです。あくまでもナビゲーションシステムというものは、ドライブの「安全」「安心」「楽しさ」というものをお客さまに享受していただくために、技術を惜しみなく採用していく。これが我われ開発グループの基本的な考えかたです。
|
|
|
 |