POKKA Response.特別企画
温故知新
〜国産スポーツカーの先駆者たち〜
ACT.1 NISSAN FAIRLADY Z  モデル・プロファイル
FAIRLADY Z FAIRLADY Z FAIRLADY Z
ポルシェ同等の実力を持った日の丸スポーツ

スポーツカーの歴史と概念を変えた名車が日産の意欲作、『フェアレディZ』だ。究極のフェアレディを目指した“Z”は1969年10月に発表された。全天候型のスポーツカーとして開発され、流麗なクーペボディを身にまとっている。日本仕様に積まれたのは、2種類の2リッター直列6気筒エンジンだ。フラッグシップのZ432には、初代『スカイラインGT-R』と同じS20型DOHC4バルブが搭載された。

さらに海外向けのフェアレディZが搭載するのは、国内仕様の2リッターを2.4リッターに拡大されたL24型直列6気筒SOHCである。これにSUツインキャブを装着し、パンチ力あふれる走りを披露した。ちなみに海外では『ダットサン240Z』を名乗っている。北米市場を中心に大ヒットを飛ばし、総輸出台数は38万台を超えるなど、爆発的なヒット作となった。この240Zはポテンシャルも群を抜いて高く、レースや国際ラリーなど、モータースポーツの世界でも好成績を残している。

71年11月、日産は240Zを望む日本のファンのために240Zシリーズを日本市場に送り込んだ。しかも走りのクオリティを高めた日本専用モデルを設定し、ファンを狂喜させた。それがグランドノーズやオーバーフェンダーを装着し、迫力を増した「240ZG」である。イメージリーダーとしての240ZGは優れたエアロダイナミクスのクーペボディを利して最高速210km/hをマークした。ルックスのいい240Zはサーキットでも驚異的な速さと強さを見せつけている。
Owner's Voice
渡米し、シェフの修行をしていたときに乗り回していたのがオープンのフェアレディ2000。帰国後、憧れていた240ZGを手に入れた。改造しているZが多いが、松永さんのクルマはオリジナルコンディションだ。キュートなスタイリングに惚れ込んで愛車にした240ZGは、生涯の良き友である。湘南の海を見ながら流す走りがよく似合う。(オーナー:松永克憲 氏)
SPEC.


全長×全幅×全高(mm):
4305×1690×1285
ホイールベース(mm):2305
エンジン型式:L24型
エンジンタイプ:直6OHC
総排気量(cc):2393
最高出力:150ps/5600rpm
最大トルク:21.0kg-m/4800rpm
サスペンション(F/R):ストラット/ストラット
ブレーキ(F/R):ディスク/リーディングトレーリング
タイヤサイズ(F/R):175HR14/175HR14
新車時価格:150.0万円(当時)




Zが登場した1969年は東名が開通し、高速時代の到来を告げた年でもある。グランツーリスモとしての真価が発揮された。写真協力=共同通信社
NISSAN FAIRLADY Z 写真蔵 Photo Archive
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