ダンロップ エナセーブ RV505 × レスポンス

ダンロップ エナセーブ RV505MOVIE IMPRESSIONついにここまできた!次元を超えた専用設計タイヤが誕生

ダンロップ エナセーブ RV505MOVIE IMPRESSIONついにここまできた!
次元を超えた専用設計タイヤが誕生

ミニバンに必要なのは“ふんばり”だ!

ダンロップ エナセーブ RV505 × レスポンス

ダンロップのブランドメッセージは「事故のない毎日をつくりたい。」というもの。ミニバンにも安全なタイヤを、という想いから、今回ミニバン専用タイヤのエナセーブRV504からさらに進化させたエナセーブRV505が新発売された。

ダンロップ エナセーブ RV505 × レスポンス

ミニバンには他の乗用車とは異なるミニバン特有のふらつきがある。ミニバンに乗っている人なら誰もが経験していると思う。背が高いがゆえに横風の影響を受けやすく、例えば高速道路で大型トラックの横を通過しただけでも横風の影響を受けて、ハンドルが取られたりすることがある。橋やトンネルの出口でも風の影響を受けやすいのだ。

また、多人数乗車時や荷物をたくさん積んだ時などは車重が増えることで、カーブや路面からのうねりの影響を受けてふらつきが大きくなりやすい。

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これらミニバン特有のふらつきを抑制し安全なドライブをサポートするために、ダンロップは「FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)」という新技術をエナセーブRV505に投入しているのだ。では「FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)」のどのような技術がミニバン特有のふらつきを抑制しているのか?

そして、実際に運転して試乗してみてどのように感じたのか?動画とこれからのレポートで紹介していこう。

ミニバンでも驚きの静かさ!

走り出してまず感じたのが静粛性。ロードノイズがとても小さくしかも耳障りでないこと。ロードノイズとはタイヤが路面を叩くことによって発生するノイズのことで、このノイズレベルは路面によっても左右される。

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路面の粗いところでは大きくなり、滑らかな路面では当然低い。一般路では、このような幾種類もの路面が混在していて、その中で静粛性を保つのはとても難しいもの。このロードノイズをエナセーブRV505はエナセーブRV504に比べ31%低減することに成功しているのだ。
エナセーブRV505ではタイヤの接地形状を丸くして、路面からの衝撃に対してトレッド中央部から徐々に接地するようにしている。これによって室内騒音の元凶となる振動を緩和させている。
そのため、1列目と3列目の会話がとても通りやすい。人の声のHz(周波数帯)を遮らないので、普通に話すレベルの声量でしっかり話せる。このロードノイズに対してパターン起因のパターンノイズがある。エナセーブRV505のタイヤ表面を見ると、左右非対称なパターンのうえに各ブロックの5種類のピッチ配列を最適化した新カオスピッチ配列が採用されている。
これによってノイズを分散させることができ、パターンノイズを低減させている。タイヤ表面のパターンによるノイズはこれまでのRV504と比較して34%低減されているのだ。

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静粛性が高いクルマに乗ると疲れにくいし、オーディオなどの音質も良くなる。長距離ドライブが楽しくなるのだ。

では乗り心地はどうなのか!?

しっかりとしたグリップ感がありながら乗り心地もかなり良い。高速道路の路面の継ぎ目など、瞬間的に強い衝撃を受けるような路面でも、明らかに衝撃振動が小さいのだ。もちろんふらつきにくいから、左右方向へゆすられる感じも少ない。つまり縦方向も横方向にも不快感がない。

ダンロップ エナセーブ RV505 × レスポンス ダンロップ エナセーブ RV505 × レスポンス

路面からの入力をある程度タイヤでいなすことができれば、乗り心地も静粛性も良くすることができる。これが、タイヤの方でどこか硬い部分があれば、そこで振動が起き静粛性が損なわれるし、路面からの衝撃をダイレクトに伝えるので乗り心地も悪化する。 つまり、タイヤの構造を柔軟にすることでかなりのレベルまで乗り心地も静粛性も高めることができる。しかし、そうするとタイヤそのものの剛性が不足して、ミニバンのようなモーメントの大きな動きに対して不安定になってしまう。

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乗用車系の一般的なタイヤをミニバンに履かせると、往々にしてこのような問題が出てくるのだ。エナセーブRV505は剛性を上げながらもサイドウォール全体が均一にたわむ構造としていて、乗り心地とハンドリングの両方のレベルを両立させているのだ。

専用タイヤを侮るなかれ

今回の試乗を通して、改めて感じたことはミニバンにはミニバン専用タイヤを履かせるべきだ、ということ。アルファードに乗り込んで走り出した瞬間から静粛性が高く、路面にピッタリ吸い付いているようにも感じた。

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タイヤを靴に例えるなら、ぴったりフィットする歩きやすいスポーツシューズを履いているような感覚になるのだ。とてもクルマに足があっているなと感じた。高速道路でのレーンチェンジなどは、瞬間的に横方向のGが発生し、それがタイヤに掛かる大きなモーメントになるのだが、背の低い乗用車に比べるとミニバンではそのストレスがとても大きいもの。
一般的なミニバンタイヤでは、このようなクルマの動きに対してタイヤのよじれが大きくレーン(車線)を移動し終えた後のステアリングの戻しで遅れを感じてしまうものだが、エナセーブRV505ではつねにステアリング操作にリアルタイムで反応するので、安心して操舵することができた。剛性を上げながらもサイドウォールを均一にたわませる構造でハンドリングをしっかりと押さえながら、トレッド中央部から丸くした接地形状。ふらつきに有効なプラスリブ。これらが有効に効いているから気持ち良く快適なドライブをすることができるのだろう。

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最後に、ミニバンタイヤの場合、ショルダー部に大きなエネルギーが集中するので偏摩耗が起きやすい。ショルダー部が偏摩耗することで、他の部分にはまだ溝があるのに交換しなくてはならない、というのが現状。エナセーブRV505ではその偏摩耗を抑制して、耐偏摩耗性能が53%も向上しているのだ。

今回のテストで、改めてミニバン専用タイヤ エナセーブRV505の実力に驚いた。

TEXT:HIDESHI MATSUDA、PHOTO:HIDEYUKI NAKANO

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松田秀士HIDESHI MATSUDA

1954年(昭和29年)12月22日 高知県に生まれ大阪で育つ。 浄土真宗本願寺派 僧侶、小型船舶1級免許所持。ビートたけしの運転手から28歳でプロレーサーを目指し、シビックレースを皮切りに、F3、F3000、グループCやグループAなど、ツーリングカーからフォーミュラカーまであらゆるカテゴリーで活躍。1994年、念願のINDY500に参戦。1996年には当時日本人最高位となる8位でフィニッシュを果たす。またスーパーGTでは100戦以上出場したグレーテッドドライバー。