じつはこの俺、以前からスチーム式クリーナーを持っていた。某テレビ通販で買ったのだが、ソレ、んーむ、ちょいとイマイチなのであった。てのは、ソレで部屋掃除をしたら、なーんか、けっこー水が飛び散る感じだったんスよ。真冬にトイレ掃除と網戸掃除をしたのだが、確かに汚れは落ちるものの、霧吹きで水を散布した感じでターゲット周辺がわりと濡れてしまった。

クルマの掃除でその手持ち製品を使おうと思ったが、あ、そうだ、アレは水が出ちゃうから……と躊躇した。ところ、本連載担当編集者が「ソレってポンプ式だからかも。圧力噴射式ならきっと大丈夫ですよクルマでも」と教えてくれた。

わりとよくあるスチーム式クリーナーは、水のタンクと水蒸気を作る部分が分かれている。タンクの水をポンプにより水蒸気を作る部分へ送るので、ポンプ式というそう。さておき、この方式だと作れる水蒸気の粒子がやや大きかったり、使い方によっては小さな水の粒がクリーナー先端から吹き出したりする。

一方、圧力噴射式は、本体内の水タンク自体を加熱して水を沸騰させる＝水蒸気を作る。タンクは密閉されているので、タンク内の水蒸気は高圧になる。その圧力を利用して一気に水蒸気を吹き出すという仕組みだ。この方式は構造が簡単なので、前述のポンプ式よりも軽い。また、水の温度を沸点まで上げるので、出てくる水蒸気の粒子も非常に細かい＝ポンプ式のようにクリーナー先端から水滴が噴き出ることも稀なのだそうだ。

そりゃイイ!!　圧力噴射式!!　ソレならクルマの中が濡れまくったりしなさそう!!　で、圧力噴射式としては評判のいい、エレクトロラックス・ジャパンのスチームガンZ350A使ってみることにしたのだ。ちなみに、エレクトロラックスは世界最大の掃除機メーカーであり、白物家電(冷蔵庫とか洗濯機ですな)においてはヨーロッパ最大のメーカー。最近では東芝ブランドでカッチョイイ掃除機を出していたり、あるいはロボット掃除機トリロバイトを作ったりしたメーカーとしても有名だ。