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インタビュー/コラム:企業人 |
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【カーマルチメディア・インサイダー】「VGA」ナビが求める4倍の技術 --- パナソニック
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−−−今年の夏に投入された最新モデル『DV7700』は、初代VGAモデルと比べて表現力がだいぶ変わりました。いままでを「単にきれいに見せている」とすると、実際の表現そのものが分かりやすくなった。地図表現の上で実際に高速道路の下をくぐったりしますが、そういう案内が分かりやすくていい。
宮川 「分岐の3つ先まで表示しよう」という取り組みは、かなり評価をいただいています。データベースの量や質についても、今回のモデルはかなり手を入れています。お客さまから見て、フルモデルチェンジの印象は薄いかもしれませんが、じつはさまざまな部分を大幅にリニューアルしています。昨年モデルで依然として描画能力が足りないところは、描画LSIを作り直したほどで、描画のアルゴリズムソフトウェアもかなりチューニングしました。これらは使っていただくとよく分かると思います。
−−−今回は3Dジャイロ、それから地図データの内容変更によって、ユーザーが求める精度にかなり近づいた感じを受けました。
宮川 そうですね。具体的には昨年秋に、データベースの延長道路数、道路距離数をかなり増やしました。それと、高速道路を立ち上げることによって一般道と高速道路の識別をきっちりさせることにしました。そうなると今度は、高速道路の上下判定がキーファクターですから、3Dジャイロを搭載することになったんです。これにより、例えばある道路ネットワークがない敷地に入ると余分な道路にマッチングしてしまい、それ以降の自車位置精度が落ちてしまったり、地下駐車場の中を走行すると周辺道路にマッチングしてしまって、方位がかなり誤修正されてしまう問題もきちんと対応しています。地下駐車場をひんぱんにお使いいただくかたには、そのメリットを享受していただいていると思いますよ。
−−−現状のマーケットを見ると、かつての「3強」が「2強対決」時代になってると思います。御社はVGA(Video Graphics Array・640×480ピクセル表示のビデオボード規格) という武器があって、それに対してパイオニアさんは今回新しいメディア、ハードディスクドライブ(HDD)を使ってきた。これはある意味、冒険という面もあると思うのですが、これから先、DVDが引き続き標準となっていくのか、それともDVDから一歩先が今後の標準となるのか。どのように見られてますか。
宮川 まずHDDで先陣を切られたパイオニアさんには、正直言って敬服しますね。そして、新しいデバイスに移行していくのは、その必然があって、お客さまが享受できるメリットがある限り、どんどんやっていかなきゃいけない。これはいつの時代も我われの基本の考えです。DVDにこだわるとかこだわらないとかではなく、お客さまにご提示することでメリットがあれば商品化していきます。我われも業務用分野でのHDD搭載ナビの経験がすでにありますが、HDDっていうのはどうしてもメンテナンスが必要です。しかし、ある条件の中でお使いいただく分にはかなり信頼性があると考えています。
−−−メンテナンス体制がとれるかどうかが今後HDDナビのキーポイントになると。
宮川 我われとしては、それを一般のユーザーさまに大量に出回る製品としてご提示したときに、ひとつ大きな問題があると考えてます。しかし、パソコンも松下グループの中で提供させていただいてますし、HDD自体もグループ内の寿電子では現実に生産しています。そういう意味で、HDD自体を量産した時の「ふるまい」に関しても、かなりノウハウはあるつもりです。しかし当然、振動、車載環境での温度のなかでどうやって安全にお使いいただくかも大事です。これらのことを含め、カーナビにHDDを採用するのは慎重に取り組まなければいけないと思っています。
−−−HDDなら地図データの書き換えとか、データを保存することもできますよね。
宮川 地図の更新については、DVDならディスクを交換していただければいいし、保存するデータについては必要なお客さまについてはスマートメディアで対応しています。ハードディスクがクラッシュした場合も、お客さまのデータをどう保証するか考えねばなりません。しかし、HDDはそれ以上にアクセススピードの速さというメリットがありますし、ROMとして使う以外に、ランダムな入力蓄積デバイスとしては圧倒的にビット単価が安いデバイスです。フラッシュメモリに較べたら容量対コストは安いですから、そのメリットをいろいろ生かし、お客さまにご満足いただけるような商品はどういうものか、現在真剣に考えています。
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