ダンロップからこの2月に登場した『エナセーブ EC203』は、同ブランドのタイヤラインアップの中でもっともベーシックな位置づけのタイヤだ。
走り始めてすぐにわかるのが安定感の高さである。リヤをガチッとグリップさせて力ずくで安定させているのではなく、タイヤ自らが安定方向に力を働かせてくれる感じなのだ。
グッドイヤーのミニバン専用タイヤは、『イーグルRV-S』。「イーグル」というブランドを名乗っていることでもわかるように、ミニバン専用といってもスポーティなテイストを忘れていない。
サーキット走行も得意とするスポーツラジアルゆえ、さぞかしスパルタンな印象を覚悟して乗りはじめたら、乗り心地もハンドリングも意外なことにまろやかなフィーリングのタイヤだった。
「イーグル」というネーミングはグッドイヤーのハイパフォーマンスカー用ブランドとして知られているが、『イーグルRSスポーツ』はスポーツカー専用の超ハイグリップタイヤという位置づけで登場した。
普通はエンジン音や風切り音などに紛れてしまうが、レクサス『LS460』のような静かなクルマほどタイヤが生み出すノイズが気になるものだ。だから高級車ほど静粛性を重視したタイヤが必要になる。
ブリヂストンの高級車用タイヤとして25年の歴史を持つ『レグノ』ブランドの最新版がレグノ「GR-9000」だ。どのモデルでも静粛性では定評があるレグノだが、このGR-9000では静粛性のみならずハンドリング性能、安定性、エコロジーまでもさらなる進化を遂げるべく開発された。
プレイズを履いたクルマに乗ると運転が楽になるというのは、走り始めてすぐに実感できる。
ブリヂストン『プレイズ』は団塊ジュニアのマーケットを狙った商品である。この世代はモノ選びも頂点を目指したものではなく、自分の環境に合ったモノを選ぶことが多い。まだ子育て時代の彼らにとってクルマは遊びではなく大事な移動手段だ。
乗り始めですぐにわかることは、タイヤが滑らかに回っていること。ガサついた感じがないのは印象的だ。
レグノといえば、静かなタイヤというイメージを持っているだろう。GRVもミニバン専用とはいいながらも、従来のレグノシリーズ同様、車室内の静かさを追求して開発された。
日本自動車タイヤ協会は、2006年の廃タイヤリサイクルの状況をまとめた。廃タイヤ発生傾向は、ここ数年、本数1億本、重量100万トンの水準で推移している。
アウディ『A6 2.4 Sライン』に245/40R18 97Wの『プロクセスCT01』を履かせて、その走りをチェックした。UHPタイヤではあるが、走り以外の静粛性や快適性にも気を配って作られただけあって、高級車に履かせても違和感なく、ドライバーも同乗者も気持ちよく走ることができる。
プロクセスの中でも『CT01』はコンフォートクルージング(快適性、静粛性)を優先した高級車向けタイヤである。快適性を優先したといってもあくまでもUHPなので、走りの性能が大きく低下しているわけではない。
重量級スポーティモデルであるBMW『630i』に『プロクセスT1R』を履かせた。サイズは245/45ZR18 96Yである。