アウディ『A8』のカーナビは、はっきりいって使いにくい。その顕著な部分が入力系UI(ユーザーインターフェイス)で、センターコンソール上のコントローラーや機能ボタンの構成は、日本製カーナビのように「マニュアルレス」では到底使いこなせない。BMW 『7シリーズ』の「iDrive」が登場した時と同様に、“コクピットドリル”は必須だ。
カーナビゲーションシステムは4つ以上のGPS衛星からの電波を受信し、その到達時間の差異によってクルマ3次元位置(緯度、経度、高度)を特定し、地図データと照合してクルマの現在地を表示する。
日本仕様のアウディ『A8』には、本国仕様と同様にアイシンAW製のDVDカーナビが設定されている。テレマティクス機能もなく、極めてプレーンなカーナビだが、操作性は独特のものとなる。
手許で操作できる欧州車によく見られるインターフェイスを採用する。良くも悪くもこのインターフェイスが最大の特徴であるが、一言で言えば「慣れないと使いにくい」。