100年に一度の変化の流れでは、自主独立主義を貫いてきたホンダでも、10月末には系列部品メーカーのケーヒン、ショーワ、日信工業の3社を、日立製作所傘下の部品会社と合併させることを決定。
再びこのセグメントのベンチマークになったBMW3シリーズは、2020年モデルでは、このモデルのデビュー当初より乗り心地も良くなっている。
RAV4は日本市場でしばらくお休みしていて3年半ぶりの復活ですが、新型を発売したら瞬く間に人気となったのは2019年の新車業界におけるトピックのひとつでした。しかし、その理由を考えてみるとRAV4の注目すべきポイントが見えてきます。
ワイルドさを前面に出したデザインに、3種類の4WDシステムの設定など高い走破性を打ち出した新型RAV4は、SUVが一般化してきた市場で、敢えてSUVにしか実現できない楽しさ、ワクワク感を強くアピールしている。
RAV4の開発をまとめた佐伯チーフエンジニアは「日本専用という言葉はまったくない。どこでもお客様の考えは同じ」という。この考えを聞き、RAV4を国内市場にカムバックさせたのはビジネス上の事情だけではないことがわかった。
昨年度とはうってかわって粒ぞろいの10ベストカーとなり、配点には大いに頭を悩ませた。配点はもちろんのこと、順位についても全く白紙で最終選考会に臨むなんてことは近年ほぼなかったこと。
時代がクロスオーバー方向へ進むSUV業界において、あえてのオフローダーテイストのコンセプトには驚かされました。しかも、実際のオフロードでの実力もそれなりにありますし、一般道や高速道ではクロスオーバーに負けない快適さも合わせ持ちます。
「日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020」の最終選考会6日、東京都内で行なわれ、トヨタ『RAV4』が“今年の1台”に決まった。選考委員でモータージャーナリストの清水和夫氏はRAV4に10点を投じた。
保守的にならず、楽しく豊かなカーライフの創造に挑んだ精神や、数年後に振り返ったとき、記憶に残るであろうクルマであることを評価しました。
厳ついマスクに個性的なスタイリングは、どこか気になる存在感の持ち主。クルマとして、まずそこが魅力。
スポーツセダンとしてのキャラクターを強く打ち出して、ダイナミクス性能を磨きあげた。ガソリン、ディーゼル、ATなどパワートレインの実力も高く、ドライバビリティは秀逸。その上でコネクテッド、ADASなどもトップランナー。
現行モデルは原点に回帰し、走りの性能を際立たせてきた。そのための取り組みとして、たとえば高性能化と高効率化を追求し、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドを一体化した新開発のエンジン(320iを除く)を投入。
久しぶりに日本市場に帰ってきたRAV4は、一級の実力を秘めた本格派のSUVに生まれ変わっていた。長く付き合える機能的なデザインに加え、販売の多くを占める4WD仕様はパワーユニットとグレードによって3タイプを設定している。
世のSUVブームを代表する存在に違いなく、そうした価値が多くの人の心に響いたことは、予想をはるかに上回る売れ行きでも明らか。国産SUVとして初の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車となるに相応しい1台だと思います。
オンロードからオフロードまで気軽に楽しめる、本格派SUVに仕上がっていたのが好印象でした。AWDシステムも従来型、HVのモーター型に加え、世界初となる新4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」も用意されていたのには驚きました。