来シーズンから新しいテクニカルレギュレーションに基づいて造られたレーシングカーによって行われる「クラス1」の初レースとして、ドイツ・ホッケンハイムで開催されたDTMの最終戦に、SUPER GTのGT500マシン3台が参戦した。
10月最初の週末。日本のモータースポーツにとっては、大きな一歩と言える出来事がドイツであった。過去にはマレーシア、現在ではタイでも開催され、アジアで最も人気のあるシリーズの一つに成長したSUPER GT。そのマシンが海を越え、DTMのマシンと勝負したのである。
10月4~6日にドイツ・ホッケンハイムで行なわれた今季のDTM最終戦、ゲスト参戦した3台のSUPER GT/GT500クラスマシンは苦闘を強いられた。ハンコック製ワンメイクタイヤを履いての戦いは、予想されていた以上に難解なものであったようだ。
SUPER GTのGT500とDTMに共通の「クラス1」テクニカルレギュレーションは、SUPER GTを取りまとめるGTアソシエイションとDTMのオーガナイザー「ITR」が中心となって完成させた。ドイツ側の中心人物が、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーITR会長だ。
BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は、トヨタのF1プロジェクトに携わった経験を持つ日本にゆかりの深い人物である。また、「クラス1」プロジェクトには立ち上げから関わり、7年の歳月を費やして交流戦にこぎつけた。今シーズンのBMWと、富士への思いを聞いた。
昨年いっぱいで撤退したメルセデスに代わり、「DTM」に参戦を開始した「アストン・マーティン」。英国のアストン・マーティン本社から全面的なバックアップを受けてDTMで戦う、「R-モータースポーツ」の代表、フローリアン・カーメルガー博士に聞いた。
11月23~24日に富士スピードウェイで両日とも予選&決勝が開催される「SUPER GT × DTM 特別交流戦」に、小林可夢偉がDTMマシンの「BMW M4 DTM」で参戦する。日本時間10月2日の夕刻、BMWモータースポーツと可夢偉のマネジメントサイドが公表した。