北米地域でレクサスが成功するきっかけとなったのが、1997年に登場した初代『ハリアー』。北米ではレクサス『RX』として販売され、プレミアムクロスオーバーSUVという新ジャンルを確立した。レクサス『ES』と並んでトヨタにとって忘れられないモデルだ。
狙うはセダン復権である。バブル崩壊に前後して登場したミニバンブーム以降、そして日本では受け入れられないと言われていた5ドアが、『プリウス』で成功したあとは、すっかり主役の座を奪われたままの日本のセダン。
『グレイス』という車名を聞いて、すぐにクルマを思い浮かべることができる人はどれほどいるだろうか。2014年に登場した歴史の短いモデルだからしかたがないが、ベースはアジア地区などで発売されている「シティ」で基本構造が同じ車種。
アメリカのベストセリングセダン、トヨタ『カムリ』、別名“ビューティフルモンスター”。別名に値するほど美しいかどうかは別にして、先代より遥かに存在感のあるスタイリングに生まれ変わったのは間違いない。
1997年に登場した『ハリアー』は、プレミアム・クロスオーバーSUVの先駆けとなったモデル。現行モデルは3代目となるが、2017年6月にマイナーチェンジを受けた。
『カムリ』の日本での存在感は希薄だが、北米のミドルサイズセダン市場ではホンダ『アコード』と熾烈なトップ争い繰り広げている。
試乗車のグレードは「RS ホンダセンシング」。今日的な打ち出しは当然ハイブリッドだろうが、132ps/15.8kgf・mを発揮する1.5リットルi-VTECエンジンを搭載、シリーズでは高性能版に位置づけられるモデルである。
マイナーチェンジでヨーロッパ風味に進化したトヨタ『ヴィッツ』。エクステリアだけでなく、その走りにもヨーロッパ流の味付けが施された。ショックアブソーバーに新構造のバルブを採用することで、操縦安定性をアップ。
『グレイス』はホンダ最小のノッチバックセダン。『フィット』をベースとするモデルだけに、フィットのハイブリッド系パワーユニットに改良に合わせ、グレイスも変更を受けた。
セダン?何それ?そんな若者が増えているんだそうだ。つまりセダンという自動車の形状を知らない若者である。