意外にもエステートの『V90』の全長のほうがセダンの『S90』より30mm短い。バックドアを強く傾斜させてスラリと優雅に見せながら、決して冗長ではないスタイリングの秘訣はその辺りにある…のだろう。
1997年に登場した前身の『V70 XC』以来、本格SUVの『XC90』が登場してからも脈々と受継がれて来たボルボ・ワゴンタイプSUVの血統に、新たな顔が登場した。フラッグシップワゴン『V90』をベースに、クロスオーバーSUVとしたモデル『V90クロスカントリー』だ。
「XC」という名でこの手のモデルがボルボラインナップに登場したのは1997年。当時は本格的なSUVを持たず、ある意味では苦肉の策だったモデルともいえる。
ボルボが2月22日に発売した新型ステーションワゴン『V90』の上位グレード「T6 インスクリプション」のエアサスモデルを100kmほどテストドライブする機会があったのでファーストインプレッションをお届けする。