JR北海道が運営する留萌本線の留萌(北海道留萌市)~増毛(増毛町)間16.7kmが、12月5日(12月4日限り)で廃止される。JR北海道はこれに伴い、12月4日に増毛駅と留萌駅で「ありがとう留萌本線(留萌~増毛間)お別れセレモニー」を行う。
過疎化に伴う利用者の減少や、相次ぐ事故や災害の影響による経費の増加で経営が悪化しているJR北海道は11月18日、利用者が少ない13線区の計1237.2kmについて「当社単独では維持することが困難」と正式に発表した。
JR旅客6社は11月11日、訪日外国人旅行者向けに発売しているフリー切符「ジャパン・レール・パス」について、これまで特例として取り扱ってきた海外在住の日本人への発売を終了すると発表した。
JR6社が共同で発売する周遊券「ジャパン レールパス」が、2017年3月8日から国内16か所の駅、空港で買えるようになる。
2015年1月から運休が続く日高本線の鵡川(北海道むかわ町)~様似(様似町)間116.0kmについて、JR北海道は11月9日、今年の台風連続襲来の影響で復旧費がさらに増えるとの試算を示した。
災害による鉄道路線の運休距離は、10月末時点で587.6kmだった。8月の台風で不通となった路線のうち石北本線が全線再開し、根室本線も一部の区間が再開した。これにより9月末に比べ77.5km減少した。
JR北海道は11月4日、2015年度の線区別の収支状況を発表した。安全基盤の強化に向けた修繕や設備投資を実施したことにより、2014年度に続き全ての線区が赤字。厳しい経営が続いている。