川崎重工業は「国際航空宇宙展2016」に発売したばかりの高性能多用途双発ヘリコプター「BK117 D-2」を披露した。実機の展示とあって、その周りには多くに来場者が集まり、説明員の話を熱心に聞く姿が目立った。
ジェネラル・アトミクス社は、同社製の無人攻撃機「MQ-9リーパー」を遠隔操作するための地上装置(GCS=グランド・コントロール・ステーション)の最新モデルを国際航空宇宙展の同社ブースに展示した。6面モニターに必要な情報を表示する。
航空自衛隊は13日、海外の空軍参謀を招いて国産機などの紹介を行う「空軍参謀招へい行事」を入間基地で開催した。東京ビッグサイトで行われている「国際航空宇宙展」に合わせて実施されたもので、空自や防衛施設庁が10か国の関係者を招待している。
国際航空宇宙展の会場内で異彩を放っている(!?)のが、アメリカ国防総省のブースだ。ブースとしてスペースが確保されているのだが、来場者にアピールする展示物は一切ない。
富士重工業は、陸上自衛隊向けとして開発を進めている多用途ヘリコプター「UH-X」の大型モデルを展示していた。ベースとなる民間型の「ベル412EPI」のモデルも並べている。
「どうやって搬入したの?」「これ本物?」「この模型でいいからほしい」 そんな声があちこちで聞こえてきたことしの国際航空宇宙展。IHIやボーイング、海外物産、新明和工業、日本飛行機などもそうした声があがったブースだ。35枚の写真とともに見ていこう。
ヤマハ発動機は、2017年4月から市場投入する自動航行型無人ヘリコプター「FAZER R G2」を展示。従来モデルより大幅向上した積載能力・運用高度・航行時間を実現し、計測・観測・監視・撮影・運搬など、産業用途向けに機体レンタル、業務受託を始める。
三菱電機は、同社製造の人工衛星のモデルをまんなかに置き、2018年に4機体制とする同社「準天頂衛星」と、それに関連した「センチメータ級高精度測位ソリューション」を提案。
エアバスは、新型ワイドボディ機『A350 XWB』と総2階大型機『A380』の1/20模型を展示。外板の一部をクリアボディとしたカットモデルで、ファースト・ビジネス・プレミアなどの各クラス、シャワールームなども“巨人になった気分”で一望できる。
ベル・ヘリコプター(テキストロン)のブースには、2機種のティルトローター機のモデルが展示されていた。ひとつは日本も導入を決めており、何かと話題の「V-22オスプレイ」、もうひとつはアメリカ陸軍が調達を決めて開発が進められている「V-280バロー」だ。
ボーイングは開発中の空中給油機「KC-46A」のフライングブームオペレーターの訓練にも使えるレベルのシミュレーターを会場内の同社ブースで展示していた。
エアバスグループは、エアバス・ヘリコプターズの最新モデル「H160」モックアップをアジア初公開。ドアは開け放たれ、操縦席にも座ることができ、グラスコックピットを間近に見たり、サイクリックピッチ・スティック(操縦レバー)の操作感を試せる。
航空・宇宙や鉄道車両、風力発電装置など、あらゆる機材の軸受(ベアリング)を開発・製造するNTN(大阪市)は、プラット・アンド・ホイットニー社製「PW1200G」エンジンに組み込まれるエンジン主軸用軸受や、「B747-8」用機体姿勢制御パーツ向け軸受を展示した。
ロッキード・マーチンは12日から開催されている国際航空宇宙展の会場で、最新鋭のステルス戦闘機「F-35A」の実物大モックアップを展示している。操縦席も開放されており、極めて短時間ではあるがパイロット気分も味わえる。[写真37枚]
川崎重工業は、国産ヘリコプターの最新モデル「BK117 D-2」実機や、航空機用エンジンのカットモデル、固定翼哨戒機「P-1」、輸送機「C-2」の展示模型などを国際航空宇宙展に展示。ブースでは、国産新型ヘリの前で、記念撮影する来場者の姿もあった。