羽田空港には、旅客機の運航を支える、さまざまな珍しい車両が存在していた。そして、それらを操る地上業務のスタッフや、車両を整備するスタッフの話を聞いていると、たびたび同じフレーズを耳にすることができた。それが「定時性」だ。
最新のハイテク機器を満載した航空機。しかし、どんなに最新のモデルでもできないことがある。それが地上での後進だ。ターミナルに頭を向けて停機する航空機が滑走路に向かうためには、補助となる地上の車両が必要となる。
東京・羽田空港。滑走路には数分おきにひっきりなしに旅客機が飛び立ち、降りてくる。まさに朝の通勤列車のよう。その緻密な運行は、さまざまな人やシステム、機器が支えているから実現できるものだ。その支えのひとつに車両がある。