中国がネオジウムなどのレアアースの輸出を制限していることから、目下日本のモータ技術は脱レアアースに力を注いでいることはご存知の通りである。しかし、考え方を変えれば、ネオジム磁石などレアアースを使った磁石を手に入れるのは難しいことではないらしい。
オートモーティブワールド12などを管理・運営したネプコンジャパン事務局は、オートモーティブワールドをはじめとする同時開催のイベントについて、総来場者数を発表した。開催期間は1月18日から20日の三日間で、総来場者登録数は8万4218名となった。
この1月18日から20日にかけて東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド」では、将来性のあるEVの要素技術が多数展示された。今回はこれらのイベント取材から、2012年のEV開発の方向性を読み取っていきたい。
充電設備などのインフラはさておき、EV本体の性能アップを考えると、車両重量はネックだ。そんな中、バッテリーと並ぶ重量物であるモーターの重量軽減につながる技術をオートモーティブワールド12で見つけた。
「地球温暖化や石油資源枯渇のリスクが高まっている今、低炭素化はクルマにとって非常に重要な課題です」
クルマの軽量化を考えた時、部品レベルで形状や素材を工夫することは良く聞くが、部品を連結、固定するために使うネジについては目立った軽量化策を聞いたことがない。
オートモーティブワールド12の基調講演で、フォードは電力関連技術、サービスへのアプローチについての動向を発表した。登壇したのはフォードのグローバル車両電気化事業部門ディレクター、ナンシー・ジョイア氏。
「現代社会は人口増、エネルギー枯渇、地球環境問題のトリレンマ(三重苦)を抱えている。ホンダが目指しているのは、その中で自由な移動の喜びと持続可能性を実現するクルマ作りです」
1月18日から20日にかけて東京ビッグサイトで開催されたオートモーティブワールド2012では、初日に日欧米のメーカー重役を招いての基調講演が行われた。トップバッターとして講壇に立ったのは、トヨタ自動車常務役員の吉田守孝氏だった。
オートモーティブワールド12でDLCを上回る表面処理を見つけてしまった。それがスライディングビーナスである。日本コーティングセンターが開発した新技術で、同社はDLCと同等のアモルファスカーボン膜コーティングのスリックコートも展開している。
クルマを軽量化させるということは、環境面や安全性への貢献が大きいことは想像できるが、それ以外のメリットが生じるケースも少なくない。
オートモーティブワールド2012の会場内を歩いていると、銅製ローターの文字を発見。「アルミローターより軽量」という謳い文句に「!?」が脳裏に浮かんだ。
ユニクロで知られるファーストリテイリングが本社を置く山口県だが、マツダの防府工場を始めとした自動車関連企業が多いことも山口県の特徴だ。
金属の中でも柔らかいアルミニウム。その薄板は人間の力でも簡単に曲げることができる。ところが、ある工夫を施すと、剛性が高まり、曲がりにくくなるというのだ。
ビートソニック(本社・愛知県日進市)は「オートモーティブワールド2012」に、4月発売予定の30系『プリウス』専用のプラグインハイブリッド(PHV)改造キット、