ダイハツの軽自動車の乗り心地とハンドリングには欧州車の味がする。とくに、ステアリングを切り始めたときにクルマが応答する特有の間が個人的に好きなのだ。
スズキが初めて手がけたDセグ車ということで、その実力のほどが大いに気になるところだが、概ねよくできているというのが率直な第一印象だ。
『ゴルフ』同様、『シロッコ』にも登場した高性能バージョンの「R」。もともとモダンで独創的な外観スタイルは、インテーク部分の占有面積が大きい専用バンパーなどで、精悍さをプラス。
なんともややこしいBMWである。まずもって、名前がややこしい。中身は実質『7シリーズ』なのに、5。一説にはヨーロッパのフリートユースヒエラルキーを意識したと言われているが……。5なのに7だから、でかい。
昨年発売された電気自動車の『i-MiEV』や『プラグインステラ』に試乗したときに感じたのは、クルマに積まれた電気を使い切って走れなくなることに対する不安だった。
ドライバーズシートに収まって、まずAピラーが意外と立っていることを実感。この時点で、ホイールベースが『7シリーズ』の標準ボディと同じ3070mmであることを思い出す。ルーフラインこそファーストバックだが、クーペらしさなら『X6』のほうが上。
バリエーション拡大の一途を辿り、もはやその機能性の高さ&広がりを乗用車の側から考えた場合に、はたしてこのまま“軽”のくくりの中で優遇していていいものかどうか、と考え込んでしまう近頃のKカー。
もともと独創的かつチャーミングだったボルボ『C30』のスタイルを、新しい表情豊かなマスクがより引き立てている……と思えた。“見せ場”のリヤビューも、ボディ色/黒色部分の比率が変わり、バンパー形状の変更、VOLVOのバラ文字オーナメントの採用などで、車格感を上げた。
第三世代を迎えた『プリウス』は、プラグイン化されてはじめて評価の対象になると言ってきた。まだ市販という段階ではないし、足下の火が燃え盛ろうとしている(ブレーキ問題)今、PHVを評価してる場合じゃないよ!なのかも知れないが。
かつて上級車からの乗り換え組の受け皿に「VR6」「R32」を用意したVW。再度、空気を読み、今度は正真正銘のダウンサイジングで、3代目の「R」が『ゴルフ』に登場した。これまでのV6の3.2リットルから、2.0リットルTSIエンジンに。
Mクーペを思い起こさせるようなサイドビューがなかなかスタイリッシュ。BMWの4ドアモデル初というフレームレス・ウインドウが開放的だが、反面ユニークなツインテールゲートのリヤガラスは小さく、ボディ剛性を確保するための苦心が伺える。
業績回復への道を、唯一、走り始めたようにみえるホンダ(もっとも、その多くは販管費&研究費の削減なので、メディア&クルマ好きとしてはさらなる復活を望みたいが)。海外では『フィット』などが好調で、日本では『ステップワゴン』が貢献しているようだ。
今回の『アルト』は、普通に良くできたクルマという印象だ。
だって、『プリウス』だしさ。EVモードがちょこっと伸びただけでしょ。バッテリーを大きくしたくないからって、EVでの航続距離が20kmちょいちょいじゃあねえ。