前世紀の悪しき風習である「大きい=偉い」を覆すべく登場した『iQ』。心意気は気高かったが、日本では人々の意識だけでなく、税制や利用環境の壁にも阻まれ、やはり苦戦している。
大人のクルマかと思って乗ったら、ちょっとがっかりというのが第一印象。
4代目になったステップワゴンは、ひとつ飛び抜けた特長はないのだが、これまでの実績を生かしてソツのないクルマに仕上がっている。
第一印象は「ややエグい?」と思えるスタイル。Aピラーを50mm後退させロングノーズを強調、後輪駆動らしさを表現したプロポーションがマセラティ『クワトロポルテ』似?、とも思った。が、試乗時間内(1時間枠×2)で見慣れた。
このところ縮小傾向の続く日本のセダン市場の中で、「売れている」といえるのは、『クラウン』と『マークX』ぐらいしかない。
見た目のハイブリッド車らしさはあえて『プリウス』より薄くして、もっと大きくゆとりのあるクルマが欲しい人向けという感じ。マーケットでの守備範囲が広いクルマだ。
ボディを共用するレクサス『HS250h』に比べるとソフトなサスペンション特性だといえるだろう。
各メディアで絶賛されている意味が、最初は理解できなかった。
当初の『C250』は、Cクラスながら6気筒がリーズナブルに選べるというのがウリで、「C200」や「C300」が右ハンドルのみの設定なのに、C250は左ハンドルも選べるようになっていた。
『E250CGIクーペ』と『E250CGIステーションワゴン』に乗った。
メルセデスベンツ『Sクラス』のハイブリッドはエンジンとトランスミッションの間に電気モーター挟んだマイルドハイブリッド。リチウムイオン電池を含めてたったの70kgほどの重量増ですみ、ラゲッジスペースにも影響を与えないシンプルなメカニズムだ。
新設計のアルミボディ、14 - 16秒で開閉するメタルトップを持つクーペカブリオ、フェラーリ初のデュアルクラッチ、そしてこれもフェラーリ初の直噴エンジン、そしてV8エンジンを搭載したFRモデルはフェラーリ初だ。
初期のモデルに比べてどんどんボディの完成度が増してゆくことに驚きを感じる。走行時の振動感もなく素晴らしい乗り心地だ。もしかするとボディとコンパクトな4気筒エンジンのマッチングがとても良いのかもしれない。もう一つ、5速ATとのマッチングも。
軽自動車という小型四人乗りの強力なライバルがいる日本で、どこまで奮闘するかと期待された『iQ』だが、現在のところ予想通り苦戦中である。苦戦の理由のひとつは3気筒エンジンにあると思っていたが、それを受けて1.3リットル・4気筒が搭載された。
メルセデス・ベンツの環境技術の総称であるフルーエフィシェンシーの一つを搭載する、『E250CGI ブルーエフィシェンシー クーペ』に試乗した。