バーニー・エクレストンがホンダのF1撤退について、「F1への警鐘である」とコメントした。「問題はチームを実際に運営しているのが、富を費やすよりも家でプレイステーションをやっている方が向いている技術者たちだということだ」。
F1撤退の決まったホンダのロス・ブラウン代表がコメントを発表した。「この中断がマシンに及ぼす影響もまた悲劇的だ。来年こそ素晴らしいマシンができると信じていたからね」。
ホンダの撤退発表を受けてドライバーであるジェンソン・バトンが心境を明らかにした。「落ち込んだって何の意味もないと悟ったよ。決定が覆るわけはないから、前向きになるしかないんだよ」。
「悔しい、残念、ファンのみなさまに申し訳ない」と語った福井威夫社長。その表情は、2006年に1勝はしたものの、全体では満足な成績をあげられなかったF1第三期の活動について悔しさをにじませるようだった。
ホンダは5日、F1からの撤退を発表。チームについては、売却を検討していることがあきらかにされた。売却先としては、チームのエンジニアたちが良い形で継続できることを重視するとした。
ホンダのF1は以前、活動の終わりには休止という言葉を使っていたが、今回の第三期の終わりは第一期、第二期と違い、「撤退」という強い言葉で活動の終わりを告げた。
ホンダの福井威夫社長は5日のF1レース撤退の会見で、活動の「休止」ではなく「撤退」と表明したことについて「自動車産業の新しい時代に対処するというメッセージが入っている」と述べた。
F1からの撤退を5日発表したホンダの福井威夫社長は、F1マシンの開発リソースを「新しい商品や技術に振り向けるということが一番大きい」と、撤退の理由を説明した。
ホンダは5日、緊急記者会見を開き、F1からの撤退を発表した。以下、ニュースリリース全文。
ホンダ(本田技研工業)は5日、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定したと発表した。ホンダレーシングF1チーム、ホンダレーシングデベロップメントについては、チーム売却を含めた検討に入るという。
ホンダは5日午後、東京青山の本社で緊急の記者会見を開催、2008年限りでのF1レースからの撤退を発表した。
ホンダは5日、F1レース活動についての緊急記者会見を開催する。出席者は、福井威夫代表取締役社長と大島裕志常務執行役員の2名。