国内の自動車登録台数(含、軽)は過去5年で減少している。これに伴い主要用品店、ディーラー、SSともに拠点数の削減に努めているのが見て取れるが、その中でタイヤメーカー系のチェーン店だけが、拠点数を伸ばしている。
自動車メーカー各社が国内販売網の再編を進める中で、日産自動車の販売スキームを見直す動きが目を引く。一つは、販社の機能を代行するシェアード・サービスセンター(以下SSC)「ビジネスセンター」拡大の動きである。
自動車業界では自社の知覚価値へのこだわりよりも、何を作る、売る、どこで作る、売るというアプリケーションやプラットフォームへのこだわりを持つ企業が多く、既存のアプリケーションやプラットフォームを活かす場所を探して回るために、方向感や手順がおろそかになりがちなのではないだろうか。