カロッツェリア・HDDサイバーナビは、ナビ本体のみで使っても優れた機能を発揮するが、さらに充実した道案内性能を求めるには、携帯電話との接続が必須となる。携帯電話機との接続によって、通信経由で渋滞情報を取得するオンデマンドVICSが使えるようになる。
カーナビとしての機能についてもパナソニック『ストラーダHDS960』はさらに磨きを掛けてきた。『HDS630』に採用された「簡単ツートップメニュー」をFクラス用にチューン。
40GB容量のハードディスク(HDD)を搭載したイクリプス『AVN8806HD』は、本体内に約3000曲の音楽データをリッピングできる。ナビゲーション用のCPUと、録音用のLSIは機能的にも分離されており、それぞれが独立で制御されるようになっている。
検索機能が充実しているのもクラリオン『MAX960HD』の特長のひとつ。本体下部に設置された“探す”キーを押すと検索メニューが立ち上がるが、とくに使いやすいのはジャンル検索。
日産『カーウイングス』はつねに進化している。ナビ機能そのものは地図データベースに依存しているが、通信によって提供される情報チャンネル(AutoDJ)などのコンテンツは数カ月に1回ぐらいの頻度で更新され、使い勝手を向上させている。
昨秋発売の『シビック』に設定されたメーカーオプションナビで思い切った低価格化を進めてきたが、この流れはそれ以後も継承されている。装着車種を選ばない2DINタイプの汎用タイプを新たに設定。
パイオニアのサイバーナビは、「チャレンジすることがミッション」なのだという。新たな価値になる要素を見つけ出し、それが市場のメインストリームになるように育てる。それが歴代のサイバーナビに課せられた使命だ。
電子情報技術産業協会(JEITA)が26日発表した05年度の民生用電子機器国内出荷統計によると、カーナビの出荷金額は、前年度比12.6%の増加となった。
クラリオンは従来の国内向け商品に使用していた「アゼスト」ブランドを一新。グローバルブランドの「Clarion」に統一した。その新ブランドを採用したカーナビの第一号商品となるのが『MAX960HD』だ。
イクリプス『AVN8806HD』は、大画面モニターと、ハードキーによる操作性を両立させた「アクティブ・ウィング」を装備したナビの第二世代にあたるモデルだ。今回からはキーのサイズを大きくするとともに、ボリュームにはジョグダイヤルを採用。先代よりも操作性を格段に向上させている。
Honda「インターナビ・プレミアムクラブ(入会金/年会費無料)」対応のカーナビゲーションには、数々の“先進技術”が採用されている。今では「あって当然」という感のある“渋滞予測”であるとか、“通信を使って広域のVICS情報を取得する”という機能は、いずれもインターナビが他メーカーに先駆けて取り入れたものだ。
日産「カーウイングスナビゲーション」をひとことで表現するならば“堅実”ということに尽きる。シンプルな描画ではあるが、それゆえに見やすい地図画面。直感的な操作が可能で、誰にもわかりやすいインターフェイス。そしてシステムの一部に徹したオペレーターサービス。そのいずれもがカーウイングスナビゲーションの使いやすさに直結している。
パナソニックは昨年、車載用の地上デジタルチューナーを初めてラインナップに加え、それをセットするストラーダ「Fクラス」はモニターの色味を映像コンテンツ向けにチューンするなどの工夫をしてきた。
つねに最高、最上級のナビを目指し、発展してきたカロッツェリア・HDDサイバーナビ。CPUやHDD(ハードディスク)を小型のボディに集約した“ブレインユニット”形態を採用してから3代目となるが、今回はモニターをVGA化するなどの改良を施された。
パイオニアがカロッツェリア「HDDサイバーナビ」の2006年モデル5機種を発表した。「サイバーナビ」は未来を見据えて先進機能を盛り込むハイエンドモデル。サイバーナビ06年モデルの開発に携わったキーパーソン3人に、新サイバーナビについて聞く。