『1シリーズ』のコンセプトが提示さて以来、興味津々でテストする日を心待ちしていた。もうかれこれ20年以上もFR党をもって任じ、コンパクトFRの再生をライフワークと考えてきている俺である。
骨格と足まわりは全面新開発だが、ダブルジョイント・ロワアームは摩擦過大と転舵軸のずれが、舵のすっきりした感触を失わせ、リアのマルチリンクは細かな横揺れ、進路乱れを生み、旋回の中では踏ん張りが微妙に不足。
366.5万円の“120i”という2リッター4気筒エンジン搭載車しか試乗していないのだけれど、同じ排気量のVW『ゴルフGT』(299.25万円)と比べ、すべての点でモノ足りない感じ。
BMWが5ドアハッチバックの『1シリーズ』を発表した。これはBMWとしては初めてのコンパクトクラスで、VW『ゴルフ』、アウディ『A3』やプジョー『307』などが競合車となる。
実質的には『3シリーズコンパクト』の後継モデルともいえる存在だが、独立した1シリーズとして開発が進められた。このクラスでもあえてFRの駆動方式を採用するのがBMWらしいところで、それによるシャープなハンドリングや軽快なフットワークなどはBMWならではのもの。
とにかく、乗っててつまんなかった。なぜかというと、バルブトロニックエンジンがあまりにもつまらないから。ただただフラットトルクで、フィーリングもどうでもいいし、ロボットと寝てるみたい。
BMW『1シリーズ』はアメリカ風なスタイリングが追求されたようだが、いささかロジックに欠けており見苦しい。BMWはかつてのようなワンランク上のイメージや高級感を見失っている。
最新BMW車らしく見た目はちょっとばかりヘンだが(?)、乗るとビックリの快感マシーン! 2シータースポーツの『Z4』以上に“人とクルマの一体感”が色濃く、まさに「クルマを着る感じ」の自在なドライビングフィールを味わわせてくれる。
コンパクトクラスまでにRFT(ランフラットタイヤ)を100%採用したことで、BMWがいかにRFTの採用に積極的なのかがわかる。
これが本当のBMWミニ。幅は3ナンバーだが、スロープしたルーフのせいもあって、後ろから見るとかなり小さい。そのわりに“濃い”デザインは好きずきだが、ボクは大好き。
ヨーロッパの最激戦区であるCセグメントに「上」から乱入したBMWの新兵器。最近のBMWファッションそのものの外観と、このクラスで唯一の縦置きエンジン+FR方式でプレミアム性を叫ぶ。