8日、富士重工業は新型軽自動車のスバル『R2』を8日発表・発売した。竹中恭二社長は「限られたサイズの中で室内の広さを競うのではなく、スタイルや走りといった機能に特化した軽自動車を目指した」と説明。
『R2』のインテリアは乗る人を包み込む安心感とシンプルで飽きのこないデザイン。開放的でグラスエリアの広いクルマが多い中、あえて包まれ感を与えたのは、若い女性の声と五感にうったえるデザインという理由があった。
『R2』のスタイリングのポイントでもある、特徴のあるフロントマスク。東京モーターショーに出品した際の来場者の反響は大きかったようだ。
『R2』のアクセサリーに採用したアロマティック・ブレイクは従来のクルマの芳香剤ではなく、気分に合わせてリラックスやプラス志向になっていただきたいという願いからのもので、五感で感じるデザイン。
『R2』のインテリアは乗る人を包み込む安心感とシンプルで飽きのこないデザイン。開放的でグラスエリアの広いクルマが多い中、あえて包まれ感を与えたのには、若い女性の声と五感にうったえるデザインという理由があった。
『R2』のデザインにはいたるところに新しいスバルらしさの表現がいっぱい。スムーズなサイドビューを演出するワンモーションフォルムや、走りと安定感を強調したホイールオリエンテッドデザイン。ディテールにも徹底的にこだわったスタイリングをよく見てみよう。
背高系が主流の軽自動車市場に一石を投じる『R2』。広さを追求する寸法競争から解放された新しいカテゴリーのクルマだ。新しい顔になって初めての量産車はこれからのスバルデザインの方向性を占う大事な一台だ。
スバル『R2』のフロントロアアームには“Lアーム”が採用されている。同じGMグループとなったスズキが『ワゴンR』を発売した際、シャシー設計担当者が「ワゴンRと、スバルの新軽自動車はロアアームが共通となる」と説明していたが、それが現実となった。
富士重工業は同じGM(ゼネラルモーターズ)グループの一員として軽自動車最大手、スズキとの間で軽自動車部品の共通化について、検討を続けている。そして、今回の『R2』では、意外と重要部品の共通化が図られていたのだ。
スバル『R2』ではボディカラーを11色、内装色を2色から選べる。「カラーを選んで組み合わせることができるとのは、女性にとってとても楽しい作業だと思います」と、スバル商品企画本部デザイン部の重田美恵子氏。
『R2』のスタイリングのポイントでもある、特徴のあるフロントマスク。「好き嫌い、好みがはっきりと分かれるクルマであることは確かのようですね」とスバル商品企画本部デザイン部の田中昭彦氏。
スバルから発売された新型軽自動車の『R2』は、昭和40年代に大ヒットした、スバル往年の軽自動車の車名だ。軽自動車の新しい価値観を提供することがコンセプトのクルマに、昔の車名を復活させたのはなぜか。
富士重工業の竹中恭二社長は8日、新型軽乗用車スバル『R2』で最も燃費性能のよい「R」タイプの「i−CVT」搭載車がシリーズ全体のうち50%程度の販売比率になるとの見通しを示した。
『R2』では、『プレオ』に設定されていたマイルドチャージ仕様のエンジンが無くなり、代わりにNAのツインカムエンジンに置き換えられた。マイルドチャージとは、ピークパワーを狙うのではなく、低めの過給圧で実用域のトルクアップを狙った仕様。
新型軽乗用車『R2』を発売した富士重工業は、既存のミニバンモデル、スバル『プレオ』の扱いについて、当面は「様子見」で臨む構えだ。竹中恭二社長は8日の発表会で次期プレオの開発については「着手していない」ことを明らかにした。